文房具店やSNSでよく見かける「ZIGクリーンカラー」。英語っぽい名前から、海外ブランドなのかと気になっている方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、ZIG(ジグ)は日本のブランドです。奈良県に本社を構える老舗文房具メーカー・呉竹が1980年に生み出した、生粋の国産マーカーブランドです。この記事では、ZIGがどこの国のブランドかという基本情報から、呉竹の歴史・ZIGロゴに込められた哲学・クリーンカラーシリーズの性能と使い方まで、まとめて解説します。購入前の確認から使いこなしのヒントまで、ぜひ参考にしてください。
ZIG(ジグ)はどこの国のブランド?結論からお伝えします
文房具店やSNSで「ZIGクリーンカラー」を見かけ、「これってどこの国のブランドなんだろう?」と気になった方は多いはずです。英語のような名前で、なんとなく海外ブランドのイメージがありますよね。
結論から言うと、ZIG(ジグ)は日本のブランドです。奈良県大和郡山市に本社を構える文房具メーカー・株式会社呉竹(くれたけ)が展開するブランドです。
海外製に見える名前でも、製造も品質管理も日本基準で行われている国産ブランドです。購入をためらっていた方も、この事実を知れば安心して手に取れるはずです。
ZIGを作っているのは奈良の老舗メーカー・呉竹(くれたけ)
ZIGブランドを手がける呉竹は、1902年(明治35年)に奈良で創業した文房具・書道用品メーカーです。創業から120年以上の歴史を持つ老舗で、もともとは墨や書道用品の製造から始まりました。
奈良という土地は、日本の書道文化や工芸の中心地のひとつです。その地で長年培われた「色を作る」技術が、後のZIGブランドの品質を支える基盤になっています。
現在は書道用品だけでなく、水彩マーカー・カリグラフィーペン・スタンプインクなど幅広い製品を世界80以上の国と地域に輸出しています。ZIGが「なんとなく海外っぽい」と感じられるのも、グローバルに展開するブランドとして国際的なネーミングを採用しているからかもしれません。
「ZIG」という英語っぽい名前の由来
英語っぽい4文字の名前をブランドに採用した背景には、当時から日本市場だけでなく海外の文房具・アートマーケットを見据えていた呉竹の先見性があります。実際に現在では、スクラップブッキングやカリグラフィーの本場であるアメリカ・ヨーロッパでも高い人気を誇るブランドになっています。
「日本製なのか海外製なのか分からない」という最初の戸惑いは、むしろZIGがグローバルに通じるブランドとして設計されていた証とも言えます。
製造はどこで行われている?
ZIGクリーンカラーシリーズは、日本の呉竹が製造・品質管理を行う日本ブランドの製品です。世界展開するメーカーとして一部工程が海外で行われることもありますが、製品企画・品質基準・ブランド管理はすべて日本の呉竹が担っています。
日本の書道文化から生まれた「色へのこだわり」と、長年培ってきた染料・インク技術が、ZIGクリーンカラーの品質を裏打ちしています。「海外ブランドかもしれない」という不安は、まったく必要ありません。
ZIGの生みの親・呉竹(くれたけ)とはどんな会社か
「呉竹って聞いたことあるような気がするけど、よく知らない」という方も多いかもしれません。実は書道をやったことがある方なら、知らず知らずのうちに呉竹の製品を使っていた可能性が高いです。
日本の学校教育で使われる墨液の定番ブランドのひとつが呉竹です。書道教室・小中学校の授業・お習字セット……そういった場面で何度も登場してきた名前です。
奈良から始まった120年以上の歴史
呉竹の創業は1902年(明治35年)。奈良県で墨・硯・筆などの書道用品の製造販売からスタートしました。奈良は古くから「奈良墨」と呼ばれる高品質な墨の産地として知られており、呉竹もその地の技術を受け継ぐかたちで誕生しました。
その後、昭和・平成・令和と時代を超えて事業を拡大。書道用品のみならず、万年筆インク・スタンプインク・カラーマーカーなど、「色を表現する道具」全般にわたる製品ラインナップを揃えるようになりました。
120年以上にわたって続いてきた企業には、品質への妥協を許さない職人的な文化が根付いています。「きちんとしたもので、長く使えるものを作る」という姿勢は、ZIGのペンにも確実に受け継がれています。
書道メーカーから水彩マーカーブランドへ
書道用品メーカーがなぜ水彩マーカーを作るようになったのか、不思議に思う方もいるかもしれません。その鍵になるのが、呉竹が長年蓄積してきた「染料・インクの技術」です。
墨や書道インクを作るには、水や油に色素を溶かし、にじみや発色を精密にコントロールする技術が必要です。この技術は、水性マーカーのインク開発にそのまま応用できます。書道からマーカーへの転換は、まったく異なる方向性に見えて、実は技術的に自然な流れだったのです。
1980年代に水彩系マーカーの需要が高まる中で、呉竹は「ZIG」ブランドとしてカラーマーカー市場に参入。書道用品で培った染料技術を活かして、鮮やかな発色と水でぼかせる独特の表現力を持つペンを生み出しました。
世界80以上の国と地域に展開するグローバルブランド
海外のアーティストコミュニティでも「ZIG Clean Color」は定番ツールのひとつとして語られます。日本国内では「おしゃれな文房具」「手帳グッズ」として認知されていますが、海外ではよりアート・デザイン寄りの専門ツールとして位置付けられているのが特徴です。
日本生まれのブランドが世界の手書き文化を支えている——この事実は、ZIGを手に取るときに感じる誇らしさのひとつになるかもしれません。
ZIGブランドに込められた哲学と「f」ロゴの意味
ZIGのロゴをよく見ると、「ZIG」の文字の中に小文字の「f」が組み込まれていることに気づきます。この「f」の存在に気づいた方は、細部にまで目が届くこだわりのある方でしょう。
呉竹の公式サイトには「f に込められた思い」というページが設けられており、このアルファベット一文字がブランドの哲学を凝縮しています。
「f」は何を表しているのか
呉竹のZIGブランドにおける「f」は、fun(楽しさ)をはじめとする複数の意味を象徴しています。「fine(上質)」「free(自由)」「fresh(新鮮さ)」——こういった言葉が、ZIGというブランドが目指す世界観の根底にあります。
書道という伝統的で真剣な文化から生まれた呉竹が、「楽しむ」というコンセプトを前面に出したのには理由があります。マーカーやカラーペンは、書道のような厳格さよりも、もっと気軽に色や表現を楽しめるツールであってほしい——そんな思いが「f」に込められています。
一本のペンに込められたこの哲学を知ると、ZIGを使うたびに少し違った気持ちになれます。
ブランドコンセプトに流れる「楽しむ」精神
ZIGのラインナップを見ると、単に「書く」だけでなく「表現する・遊ぶ・飾る」ための道具として設計されているものが多いことに気づきます。水でぼかせるクリーンカラー、細かいレタリングに特化したカリグラフィーペン、グリッターや白インクを使ったスペシャルエフェクト系のペン……。
これらはすべて「楽しさを広げる道具」という共通コンセプトでつながっています。使う人がプロのアーティストでも、週末だけ手帳を飾る趣味人でも、ZIGというブランドは「どうぞ自由に楽しんでください」というメッセージを発し続けています。
「上手く使わなければ」という気負いが不要なのが、ZIGの魅力のひとつです。
世界のアーティストに選ばれる理由
ZIGが世界中のアーティストに選ばれるのは、品質の高さだけではありません。呉竹が長年にわたってアーティストとのコラボレーションや使い方の提案を積み重ねてきた結果、「ZIGを使えばこんな表現ができる」という実績とコミュニティが生まれています。
手帳作家、ウォーターカラーアーティスト、カリグラファー、イラストレーター——さまざまなジャンルのクリエイターが「ZIGを手放せない」と言うのは、道具の品質と哲学がしっかりと噛み合っているからです。
日本のメーカーが世界のアートシーンで認められているという事実は、ZIGというブランドへの信頼をより確かなものにしてくれます。
ZIGクリーンカラーシリーズの歴史と進化
「ZIG クリーンカラー」という名前を初めて聞いたときに、それが40年以上の歴史を持つシリーズだと知っていましたか?現代の手帳ブームやウォーターカラーブームで再注目されていますが、実はその誕生は昭和の時代までさかのぼります。
時代を超えて愛され続ける理由は、最初から「本質的な品質」を追求して設計されていたからです。
1980年(昭和55年)誕生のロングセラー
呉竹はこの時期に、書道用品で培った染料技術を活かしたカラーマーカーの開発に着手しました。「水で洗い流せるクリーンなインク」というコンセプトを持つZIG クリーンカラーが誕生したのです。「クリーン」という名前には、水で洗えること、そして発色が澄んでいてクリアであることの両方の意味が込められています。
発売から40年以上が経過した現在でも改良が続けられているのは、ロングセラーになった理由を物語っています。時代のニーズに合わせて進化しながらも、核にある「水でぼかせるやわらかな表現」というコンセプトはずっと変わっていません。
2006年(平成18年)の刷新と現在のラインナップ確立
2006年(平成18年)には、ZIG クリーンカラーシリーズが大幅にリニューアルされました。ペン先の改良・カラーバリエーションの拡充・デザインの見直しなど、現代的なニーズに合わせた刷新が行われたことで、現在の人気につながる基盤が整いました。
この時期は、スクラップブッキングや手帳文化がアメリカから日本にも広がり始めた時期と重なります。呉竹はこの文化のトレンドを捉えて、ZIGブランドをよりアート・デザイン寄りに進化させていきました。
「ZIGといえばクリーンカラー」という現在のイメージは、この2006年前後の展開によって確立されたと言えます。
最新のラインナップと進化し続ける製品展開
現在のZIG クリーンカラーシリーズには、用途や表現スタイルに合わせた複数のラインナップが存在します。
「クリーンカラー リアルブラッシュ」はブラシペン(毛筆タイプ)で、筆圧によって線の太さが変わるため、イラストや水彩タッチの作品に適しています。「クリーンカラー ドット」は細いドット状を描くのに特化した独自のペン先形状を持ちます。「クリーンカラー フォー」は細筆・太筆・極細・ブラシの4種類のペン先が1本に集約されたユニークなタイプです。
さらに2025年・2026年には新色や新シリーズが継続的に追加されており、SNSでも「新色が来た」とアーティストたちが話題にしています。長く続くブランドでありながら、常に新しい表現の可能性を提案し続けているのがZIGクリーンカラーの特徴です。
ZIGクリーンカラーの性能と品質の秘密
「発色がきれい」「水でぼかすと本当に水彩みたいになる」——ZIGクリーンカラーを使った人からよく聞くのが、こういった声です。ただ良いと言われても、何がどう優れているのか分からないと選ぶ決め手になりません。
ここでは、ZIGクリーンカラーの品質を支える要素を具体的に解説します。
発色と重ね塗りの美しさ
ZIGクリーンカラーの最大の特徴は、透明感のある発色です。水性染料インクを使用しているため、色が透き通るように鮮やかに見えます。これは絵の具で言えば「透明水彩」に近い発色感で、塗り重ねると色が合わさりながらも濁らずに美しいグラデーションが生まれます。
たとえば、黄色の上に赤を重ねると自然なオレンジが生まれ、青の上に黄色を重ねると清潔感のある緑になります。色を混ぜるのではなく重ねることで色彩が生まれるのは、染料インクならではの特性です。
ただし染料インクは顔料インクに比べて耐水性・耐光性が低い面があります。水で溶ける性質を活かした表現に向いており、手帳・スクラップブッキング・インドアのアート制作に適しています。
水性染料ならではのやわらかな表現力
ZIGクリーンカラーの「水でぼかせる」という特性は、ほかのマーカーにはない表現の幅を生み出します。ペンでストロークを描いた後、水筆(ウォーターブラシ)や濡らした筆で触れるだけで、インクが溶け出してにじみ・グラデーションが生まれます。
この技法をウォーターカラータッチと呼び、まるで水彩絵の具を使ったような繊細な表現が、マーカー1本+水筆だけで実現できます。水彩絵の具は道具の準備や後片付けが面倒ですが、ZIGクリーンカラーなら手軽に水彩の雰囲気が楽しめるのが大きなメリットです。
手帳の見出しに軽くぼかしたカラーを入れるだけで、一気にアーティスティックな印象になります。「絵が苦手だから……」という方でも、ぼかしのテクニックひとつで見違えるような仕上がりになります。
ペン先の種類と特徴
ZIGクリーンカラーシリーズのペン先は、用途によって複数の種類があります。主なタイプは以下の通りです。
ブラシタイプ(リアルブラッシュ)は、毛筆のような感触のペン先で、筆圧を変えることで細い線から太い線まで表現できます。水彩タッチとの相性が抜群で、イラストや文字を書くときの自然な筆の動きを再現できます。
フォータイプは1本に4種類のペン先が入ったタイプで、細かい描写から広い面の塗りつぶしまで一本でこなせます。ペンの持ち替えなしに様々な表現ができるため、手帳作りなどで重宝します。
ドットタイプは独特のドット状ペン先を持ち、規則的な点の連続や細かいテクスチャを描くのに適しています。ほかのペンではなかなか出せない表現で、デコレーションに個性を加えられます。
ZIGクリーンカラーで広がる表現テクニック
「ペンを買ったけど、どう使えばいいか分からない」——道具を手に入れた後のよくある悩みです。ZIGクリーンカラーは使い方のバリエーションが豊富なため、最初はどこから始めればいいか迷うこともあります。
初心者でも取り組みやすい代表的なテクニックをご紹介します。
水でぼかして水彩画風に仕上げる基本テクニック
最もシンプルで効果的な技法がウェット・オン・ドライです。まず紙にZIGクリーンカラーでカラーを塗り、その後すぐ(インクが乾く前に)水筆でなでるようにぼかします。インクが水と混ざって広がり、水彩絵の具のようなにじみとグラデーションが生まれます。
ポイントは「乾く前に素早く」動くことと、「水筆はさっと軽くなでる」だけにすることです。過剰に水を当てると紙がふやけてしまうため、ほどよい加減が大切です。
紙の種類によっても仕上がりが変わります。コピー用紙より水彩紙やスケッチブックの方がにじみが美しく出やすいです。最初は手頃なスケッチブックで練習するのがおすすめです。
手帳・ジャーナルでの活用法
手帳やバレットジャーナルにZIGクリーンカラーを取り入れる方法はたくさんあります。見出し・日付・仕切り線をZIGで書いてからぼかすだけで、手帳が一気に映える仕上がりになります。
「スタディグラム」と呼ばれる勉強ノートの写真文化でも、ZIGクリーンカラーでマーカーラインを引いたり、日付や見出しを飾り文字風に書いたりする使い方が人気です。蛍光ペン感覚で使いつつ、ちょっと水でぼかすだけで完成度が上がります。
手帳に余白があるときは、花や葉などの簡単なボタニカルイラストを添えてみるのもよいでしょう。ZIGクリーンカラーの鮮やかな発色と水彩タッチが、手書きのイラストをより生き生きとさせてくれます。
カードメイキングとレタリングへの応用
ZIGはもともとカリグラフィーペン・スクラップブッキング用品としても展開してきたブランドです。誕生日カードや贈り物に添えるカードをハンドメイドする際にも、ZIGクリーンカラーは力を発揮します。
水彩タッチで背景のカラーウォッシュを作ってから、カリグラフィーペンでメッセージを書き入れる——このシンプルな組み合わせだけで、市販のカードとは一線を画すオリジナルの作品が完成します。
レタリングの練習にも適しており、「ハンドレタリングをやってみたい」という初心者が最初のペンとして選ぶ例も多いです。細めのペン先で練習し、慣れてきたらブラシペンにステップアップするというルートが定番です。ZIGはそのステップごとに対応する製品が揃っているため、一つのブランドで長く使い続けられます。
よくある質問
- ZIG(ジグ)はどこの国のブランドですか?
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ZIGは日本のブランドです。奈良県大和郡山市に本社を構える老舗文房具メーカー・株式会社呉竹(くれたけ)が展開しています。英語のような名前ですが、1902年創業の日本メーカーが製造・品質管理する純国産ブランドです。
- ZIGクリーンカラーは初心者でも使えますか?
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はい、初心者でも十分に楽しめます。水でぼかすだけで水彩タッチの表現ができ、特別な画力は必要ありません。手帳の見出しに色をつけてからさっと水筆でなでるだけでも、プロっぽい仕上がりになります。「楽しむ」をコンセプトに設計されたブランドなので、気軽に試してみてください。
- ZIGクリーンカラーにはどんな種類がありますか?
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主なシリーズとして「クリーンカラー リアルブラッシュ」(毛筆タイプで水彩タッチに最適)、「クリーンカラー フォー」(1本に4種類のペン先が入ったタイプ)、「クリーンカラー ドット」(独自のドット状ペン先タイプ)などがあります。用途に合わせて選ぶと使いやすく、いずれも水でぼかして水彩風の表現が楽しめます。
まとめ
ZIGクリーンカラーは、日本の老舗メーカー・呉竹が1980年から作り続けてきた、信頼と歴史のある国産水彩マーカーです。「どこの国?」という疑問が解消されたら、あとは自分のスタイルに合ったシリーズを選ぶだけです。手帳デコレーションから水彩タッチのイラストまで、幅広い表現を一本から楽しめるのがZIGの魅力です。まずは試してみたい一本を選んで、手書きの楽しさを広げてみてください。

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