KingSpecはどこの国?中国ブランドの実態と安心して買える理由

KingSpecはどこの国?中国ブランドの実態と安心して買える理由の要点を表すイラスト

AmazonやAliExpressで格安SSDを探していると、見慣れないブランド「KingSpec」が他のメーカーの半額近い価格で売られているのを見かけることがあります。思わず「本当に大丈夫?どこの国のメーカーなんだろう」と不安になるのは自然な反応です。この記事では、KingSpecがどこの国の会社か、信頼性の実態、実際に使った人の口コミ、向いている用途と向かない用途まで整理して、購入判断に必要な情報を一通りまとめています。

目次

KingSpecはどこの国のメーカーか――素性を最初に明かす

KingSpecはどこの国のメーカーか――素性を最初に明かすを表すイラスト

安くて気になるブランドを見つけたとき、真っ先に知りたいのは「どこの国の会社か」という基本情報ですよね。正体がわからないまま購入ボタンを押すのは、誰だって抵抗があります。まずはKingSpecの素性を正面から明かします。

本社は中国・深センに置く正真正銘の中国企業

KingSpecは、中国・広東省深圳市(深セン)に本社を置くメーカーです。正式な社名は「KingSpec Electronics Co., Ltd.」といい、フラッシュメモリストレージ製品の開発・製造・販売を専業としている企業です。

深センという都市について少し補足すると、Appleのサプライヤーや世界的なエレクトロニクス企業が高密度で集積する、中国のテクノロジー産業の中核都市です。日本の秋葉原が電気街の代名詞なら、深センはそれを数十倍規模にしたような場所と考えるとイメージしやすいかもしれません。半導体・電子部品産業のサプライチェーンが徒歩圏内に揃っており、SSDのような精密電子部品を量産するための環境としては世界有数の好立地です。

本社の所在地は「深圳市南山区科技園区」として公開されており、中国の法人登記データベースで企業情報を確認することが可能です。住所が存在しない架空の会社や、登記情報がどこにも出てこない幽霊企業とは根本的に異なります。

日本市場向けの対応という観点では、KingSpec公式のAmazon.co.jpストアが窓口になります。日本語専用のサポートデスクは設置されていませんが、英語でのメール問い合わせに対しては基本的な返答がなされます。対応速度や品質は個人の体験によってばらつきがあるものの、問い合わせ先が完全に不明という状況ではありません。

KingSpecの製品は日本向けに輸出することを意識した形で展開されており、Amazonの商品ページには日本語の説明文や仕様表が記載されています。「信頼できるかどうか」の判断はさておき、「どこにいる誰が作っているのか」という基本的な問いに対しては、中国・深センの実在する企業が作っている、という答えを明確に出すことができます。

2007年創業、フラッシュメモリ一筋で歩んできたメーカー史

「創業年」は信頼性を測る一つの目安になります。昨日今日立ち上がったブランドと、10年以上にわたって事業を継続してきた企業では、製品の安定供給や品質管理ノウハウの蓄積量が大きく異なるからです。

KingSpecの創業は2007年です。フラッシュメモリ技術が業界全体で急速に普及しはじめた時代に設立され、以来一貫してSSD・CFカード・SDカードなどフラッシュメモリ系ストレージ製品を専業で製造し続けてきました。

2007年という年は、Appleが初代iPhoneを発表し、スマートフォン産業が幕を開けた年でもあります。その年からフラッシュメモリ専業メーカーとして事業をスタートさせ、約18年間この分野で生き残り、製品ラインアップを拡大させてきた実績は一定の評価に値します。

フラッシュメモリの専業メーカーであることも見逃せないポイントです。家電全般や通信機器なども手がける総合電機メーカーとは異なり、専業ブランドは開発リソースをフラッシュストレージ製品に集中投下できます。SSDに必要なNANDフラッシュの調達交渉力、コントローラーの選定眼、ファームウェアの最適化ノウハウといった特定製品の品質を高める知見が、社内に積み上がりやすい組織構造を持っています。

製品ラインアップは創業当初のCFカードから始まり、現在では2.5インチSATA SSD、M.2 SATA SSD、M.2 NVMe SSD、mSATA SSD、産業用フラッシュモジュールまで広がっています。家庭用PCのストレージ増設から組み込み機器・産業用途まで対応する幅広いラインアップは、この分野に長年特化してきたメーカーとしての蓄積を示しています。

特に注目すべきは産業用製品ラインの存在です。産業用フラッシュストレージは、民生品よりも厳しい動作温度範囲・耐衝撃性・書き換え耐性が求められます。こうした産業用製品を手がけてきた実績は、コンシューマー向け製品の品質設計にもノウハウとして生かされています。

世界への流通網と日本市場での存在感

KingSpecは自社公式サイトで「80か国以上への販売実績」を公表しています。Amazonの各国マーケットプレイス(米国・日本・ドイツ・英国・フランス・インドなど)に正規ストアを出品しており、国際展開を積極的に進めているブランドです。

日本では「Amazon.co.jp KingSpec直営ストア」から購入が可能です。直営ストアとは、ブランドが自ら出品・販売管理をしているストアのことで、転売業者の出品ページとは区別されます。直営ストアから購入した場合、Amazonの返品ポリシーと購入者保護が適用されるため、不良品が届いた際の初動対応がとりやすくなります。

日本国内での認知度という点では、SamsungやWestern Digital、KIOXIAのような大手ブランドと比べると明らかに低い水準にあります。しかしAmazon.co.jpにおけるKingSpecの主要モデルのレビュー数は、機種によって数百件から数千件に達しており、一定数の日本人ユーザーが継続的に購入・使用していることがわかります。

レビュー件数が多い事実は、「サクラレビューではないか」という疑念とセットで考える必要があります。ただし、後述するように実際の低評価レビューも相当数含まれており、一方的に高評価が並ぶ不自然なレビュー分布とは異なります。Amazonのレビュー監視ポリシーの下で機能している分布といえます。

欧米市場でのKingSpecの評価も参考になります。英語圏のテクノロジーフォーラム(Reddit r/datahoarderやTom’s Hardwareなど)では、バジェットSSDを徹底比較するスレッドにKingSpecが定期的に登場します。「安さの割には使える」「コスパ重視の増設用途に選んだ」という評価が多く見られ、日本と似たポジションで認識されています。


「中国ブランドだから怪しい」という先入観を解体する

「中国ブランドだから怪しい」という先入観を解体するを表すイラスト

「中国製だから不安」という気持ちは、まったく的外れではありません。しかし、その不安が正確な情報と事実から来ているかどうかは別の話です。冷静に現実を整理してみましょう。

中国製は本当に粗悪品なのか――製造業の現実から考える

10〜15年前のイメージとして「中国製は安かろう悪かろう」という評価は広く共有されていました。当時の中国製造業は品質管理よりもコスト削減を優先する傾向が強く、粗悪品が市場に出回るケースも少なくなかったのは事実です。しかし2010年代以降、状況は大きく変わっています。

現代の中国製造業は、製造技術の向上と国際品質基準(ISO認証・CE認証・FCC認証など)の普及を経て、品質水準が格段に上がっています。特に電子部品・精密機器の分野では、世界最高レベルの設備を持つ工場が多数存在します。

実はあなたが今使っているPCやスマートフォンの部品の多くも、中国の工場で製造されています。AppleのiPhoneは設計こそカリフォルニアで行われますが、製造は中国のFoxconn(鴻海精密工業)が担っています。Sony製ミラーレスカメラの多くも中国工場で製造されています。SamsungやWestern Digitalが販売するSSDのNANDフラッシュを生産する工場の一部も、中国に立地しています。

つまり「中国製かどうか」よりも「どのブランドが設計・品質管理を担っているか」のほうが、製品品質を左右するより重要な要因なのです。ブランドの設計思想と品質基準こそが製品の善し悪しを決めており、製造地だけを理由に品質を判断する考え方は、2025年現在においては正確ではありません。

もちろんこれは、中国の全メーカーが高品質だということではありません。中国ブランドの中にも、品質に真剣に向き合うブランドとコスト削減を最優先するブランドの両方が存在します。KingSpecがどちらに近いかを判断するには、製品そのもののスペック・使用部品・実ユーザーのレビューを確認する作業が必要です。

KingSpecのSSD品質を左右する3つの要素

SSDの品質は大きく「NANDフラッシュの種類」「コントローラーチップの選択」「ファームウェアの完成度」という3つの要素で決まります。KingSpecがこの3点でどのような選択をしているかを見ることが、信頼性評価の出発点になります。

まずNANDフラッシュです。SSDのデータを記録するチップであるNANDフラッシュには、SLC・MLC・TLC・QLCという種類があります。1セルに記録するビット数が増えるほど容量単価は下がりますが、書き換え耐性と速度も低下します。現在の市場標準はTLCが主流で、KingSpecのエントリー〜ミドルクラスモデルもTLC NANDを中心に採用しています。Samsung 870 EVOやWD BlueなどのメインストリームモデルもTLC NANDを採用しており、特別に見劣りする選択ではありません。一部の最廉価モデルにはQLCを採用したものもありますが、商品ページの仕様欄に記載があるため事前確認が可能です。

次にコントローラーです。SSDの「頭脳」にあたるコントローラーチップは、実際のデータ読み書きを管理する重要部品です。市場の多くを占めるのはSilicon Motion(SM)、Phison、Maxioといった専業メーカー製チップです。KingSpecは機種によってSilicon Motion製またはMaxio製のコントローラーを採用しており、どちらもSSD業界で広く使われている実績のあるチップです。無名の未検証チップを使っているわけではありません。

ファームウェアについては、正直な評価を書くと「大手ブランドほど成熟していない部分がある」というのが実態です。海外のSSDレビューコミュニティの報告によると、特定モデルの初期ロットでファームウェアに起因する不具合が報告されたケースがあります。ただしファームウェアアップデートによって改善されているケースも報告されており、製品が完全に放置されているわけではありません。NANDとコントローラーが標準的な選択である一方で、ファームウェアの完成度がコスト削減の影響を受けやすいのは、低価格ブランド全般に共通する課題です。

Amazonレビューと購入者口コミが示すリアルな評価

Amazon.co.jpでKingSpecの代表モデルのレビューを分析すると、おおよそ次のような傾向が見えてきます。

高評価(星4〜5)のレビューで多いのは、「この価格でちゃんと動く」「サブPCの増設用として十分」「発熱も少なく日常使いに問題ない」「HDDから換装したら体感速度が別物になった」といった、コスパ面での満足が中心です。最新のSSDと性能を比較しているレビューは少なく、「この価格帯でこれなら十分」という基準で評価しているケースが大半です。

低評価(星1〜2)のレビューで目立つのは、「初期不良に当たった」「数ヶ月で認識しなくなった」という耐久性・初期不良に関する報告です。これ自体はどのSSDブランドでも発生しうる問題ですが、KingSpecの低評価レビューにおいてこの種の報告が占める比率は、Samsung・WD・Crucialといった大手と比べるとやや高い印象があります。

購入者の使用期間に関する口コミを見ると、「半年〜1年問題なく使っている」という報告が多い一方、「2〜3年目に突然認識しなくなった」という報告も散見されます。長期耐久性という観点では、大手ブランドと比べて信頼性が明確に低いとは言えませんが、優れているとも言い切れない水準です。

購入者全体の評価を総合すると、「コスパ重視のライトユースには実用的だが、重要データの長期保管やパフォーマンス最優先の用途には向かない」という評価が実態に最も近いといえます。


KingSpecの信頼性を客観的な指標で確かめる

KingSpecの信頼性を客観的な指標で確かめるを表すイラスト

口コミだけでなく、数値や保証条件といった客観的な指標を確認することで、感情論ではなく事実に基づいた判断ができます。信頼性を測るための具体的な材料を整理します。

製品スペックと実際の性能――数値で見る実力

KingSpecの代表的なラインアップごとに、公称スペックと実際の性能の関係を確認してみましょう。

2.5インチSATA SSDの代表モデル「P3」シリーズは、順次読み取り速度最大530MB/s、順次書き込み速度最大480MB/sを公称しています。これはSATA接続の理論限界(約600MB/s)に近い数値で、この規格のSSDとして標準的な性能です。Samsung 870 EVOやCrucial MX500も同様のスペック水準であり、「公称スペックが極端に盛られた詐欺的な数値」という評価には当たりません。第三者がCrystalDiskMarkで計測したベンチマーク結果の多くでも、公称値に近いスコアが確認されています。

M.2 NVMe接続モデルでは、PCIe Gen3に対応した製品が中心で、順次読み取り速度2,400〜3,500MB/s程度のモデルが展開されています。Gen3の上限(約3,500MB/s)に近いスペックを出す製品もあり、このセグメントでの性能は一般的な水準を満たしています。PCIe Gen4・Gen5の超高速モデルと比べると見劣りしますが、KingSpecは最高速を競うブランドではなく、標準的な速度を安価に提供するブランドと理解するのが適切です。

重要な注意点として「SLCキャッシュ切れ後の書き込み速度低下」があります。多くのTLC・QLCベースSSDは、小容量のSLCキャッシュを設け、このキャッシュが有効な間は高速書き込みを実現する設計になっています。しかしキャッシュを使い切ると書き込み速度が大幅に低下するモデルがあり、KingSpecの廉価モデルも同様の挙動を示す場合があります。日常的なファイル操作では問題になりませんが、数十GBの大容量ファイルを一気に書き込む用途では速度低下を体感する可能性があります。

耐久性を示すTBW(Total Bytes Written:総書き込み可能量)という指標も確認しておきましょう。一般に256GBモデルで80TBW前後、512GBモデルで160TBW前後、1TBモデルで200TBW前後というスペックが記載されています。1日10GBのデータ書き込みを行ったと仮定した場合、1TBモデルで約54年分の耐久性に相当します。一般的なPC利用では寿命が問題になる前に他の部品が先に故障する水準です。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

保証期間とサポート体制の実態

KingSpecの一般的なコンシューマー向けSSDには3年保証が付いています。これはSamsung・WD・Crucialなどの大手ブランドが提供する3〜5年保証と同等か、やや短い水準です。保証の範囲は製品の初期不良および製造上の欠陥による故障に限定されており、物理的損傷や不適切な使用による故障は対象外という標準的な条件です。

ただし保証を実際に行使する際の体験については、口コミが大きく分かれます。「メールで連絡したら1週間以内に交換品が届いた」というポジティブな体験談がある一方で、「複数回メールを送っても返信が来ない」「対応が遅く結局諦めた」という報告も存在します。サポート対応の品質にばらつきがあることは、KingSpecを選ぶ際のリスクとして正直に認識しておく必要があります。

この点でAmazon.co.jp直営ストアからの購入が重要な意味を持ちます。購入後30日以内であれば、Amazonの標準返品ポリシーが適用されるため、メーカーサポートに頼らずに返品・交換対応ができます。問題が発生した場合の最初の防衛線としてAmazonの購入者保護を活用する、という使い方が現実的です。

30日を超えてから不具合が発生した場合は、KingSpecの英語サポート窓口(公式サイトのContact Usページ)へメールで問い合わせる必要があります。返品・交換に際しては購入証明と不具合状況の説明が求められます。英語での対応に不安がある場合は、翻訳ツールを使ったメール作成で対応できる程度の難易度です。

Samsung・WD・Crucialのような大手ブランドが提供する日本語電話サポートや専用保証センターと比べると、サポート体制の充実度に明確な差があります。この差を理解したうえで選ぶ必要があります。

同価格帯の競合ブランドと並べた位置づけ

KingSpecと同じ価格帯・ポジションで競合するブランドを比較すると、KingSpecの立ち位置がより明確になります。

1TB SATA SSDが5,000〜8,000円前後(時期によって変動)という価格帯で競合するブランドとして、Crucial BX500、Team Group MS30・T253シリーズ、KIOXIA EXCERIA、ADATA SU630などが挙げられます。KingSpecもこの価格帯に位置しており、これらのブランドと直接競合する関係にあります。

ブランドの透明性と実績という観点で各ブランドを見ると、Crucialは米Micron Technology傘下でNANDフラッシュ自社製造の実績を持ち、企業の透明性が高いブランドです。KIOXIAは旧東芝メモリが独立した日本企業で、NANDフラッシュ開発の長い歴史を持ちます。Team Groupは台湾メーカーで台湾のPC周辺機器業界では高い信頼を得ています。ADATAも台湾メーカーで、Corsair等の著名PCパーツメーカーにOEM供給する実績があります。これらと比較すると、KingSpecは「企業の透明性と国際的な知名度がやや低い」という位置づけになります。

価格差がある場合の判断は別の話です。KingSpecが同等スペックで他ブランドより15〜30%安い場面では、価格差分のリスク(サポート体制の弱さ・初期不良率のわずかな高さ)を許容できるかどうかという選択になります。差額が数百円程度なら素直にCrucialやKIOXIAを選ぶほうが無難です。一方、差額が1,500〜2,000円以上あり、用途が軽微なものであれば、KingSpecを選ぶ合理性は十分あります。

コスパという軸で整理すると、KingSpecは「最低限の予算でSSDを手に入れたい」「用途の重要度が低いので多少のリスクは許容できる」という層に向けたブランドです。品質と価格のトレードオフを理解して選ぶなら、価格帯の中で最もコストを抑えられる選択肢として機能します。


\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング

KingSpec SSDが本当に向いている用途・向かない用途

KingSpec SSDが本当に向いている用途・向かない用途を表すイラスト

素性と信頼性の実態が把握できたら、最後に「自分の使い方に合っているか」を判断するだけです。KingSpecが力を発揮できる用途と、選ぶべきでない用途を具体的に整理します。

コスパ最優先のサブ機・増設ストレージに最適

KingSpecが最も真価を発揮するのは、重要度がミドル以下の用途です。最高の信頼性よりも「安く使える」ことが優先される場面でこそ、KingSpecの安さは大きなメリットになります。

古いノートPCやデスクトップPCのHDDをSSDに換装する用途は相性が良いです。HDDからSSDへの換装は体感速度が劇的に改善し、起動時間やアプリ読み込みが別物になります。この目的であれば最高速のSSDは必要なく、SATA SSDの速度域で十分です。KingSpecのSATA SSDはこのニーズに低価格で応えられます。

サブPCや2台目・3台目の端末のシステムドライブとしても適しています。メインPCは信頼性の高いブランドで固め、サブ用途のPCはKingSpecで安く仕上げるという組み合わせは、賢い予算配分といえます。

ゲーム専用のストレージ増設も相性の良い用途の一つです。ゲームデータはほとんどがデータの読み込み(リード)中心で、大量の書き込みが繰り返される用途ではありません。万が一SSDが故障しても、SteamやEpic Games Storeなどのプラットフォームから再ダウンロードすれば復旧できます。「ゲームデータは消えても再インストールできる」という点が重要で、これは重大な損失にならない用途の典型例です。

写真・動画の一時保存や作業中ファイルの一次置き場としても使えます。最終成果物や原本ファイルは別の信頼性の高いドライブにバックアップしておく前提で、作業中のキャッシュ領域として使うのであれば、KingSpecのコスパは十分なメリットになります。

学生や若手社会人が初めてSSDを購入するというシーンでも、KingSpecの安さは合理的な選択です。SSDをまだ使ったことがない段階では最高品質のドライブより「まず体験する」ことが重要です。重要なデータは外付けドライブやクラウドにバックアップする習慣さえついていれば、KingSpecはコスト効率の高い入門選択肢になります。

避けるべき用途と代替ブランドの選択肢

反対に、KingSpecの選択を積極的には勧められない用途もはっきりしています。

業務に直接関係するデータの保存には使わないほうが賢明です。仕事の書類・プレゼン資料・顧客データなどが入ったドライブが突然認識しなくなると、業務に直接影響が出ます。サポート体制の不確実性というKingSpecのリスクは、こういった用途では許容しにくくなります。業務用途にはSamsung 870 EVO(SATA)、Samsung 980 PRO(NVMe)、WD Blue・WD Blackシリーズ、Crucial MXシリーズなどの選択が適切です。

写真・動画・音楽制作の原本ファイルをメインで保管するドライブとしても向きません。撮影データやレコーディング素材は取り直しのきかないかけがえないデータであり、ストレージ障害による損失は取り返しがつきません。こういった用途では保証とサポートが充実した信頼性の高いブランドを選ぶべきです。

大容量ファイルの長時間連続書き込みが発生する用途にも注意が必要です。4K・8K動画の長時間ライブ収録、RAW写真の大量バッチ処理など、数十GBを超えるデータを継続して書き込む場面では、SLCキャッシュが切れた後の速度低下が問題になる場合があります。この用途には書き込みキャッシュが豊富なミドル〜ハイエンドSSDが向いています。

NASやサーバーへの搭載も想定外の使い方です。KingSpecのコンシューマー向けSSDは24時間365日稼働を前提とした設計ではなく、振動への耐性・電力設計・連続稼働耐久性がNAS用途の要件を満たしていません。NASにはWD Red PlusやSeagate IronWolf、NAS専用SSDを使うべきです。

代替ブランドの選択肢をまとめると、価格帯を少し上げてもいいならCrucial BX500・KIOXIA EXCERIAが最初の候補です。さらに予算があればSamsung、WD、Seagateが確固たる実績を持ちます。同じ低価格帯でKingSpecより信頼性評価の高いブランドを探すならTeam GroupやADATAが選択肢になります。

賢いSSD選びのための最終チェックポイント

KingSpecに限らず、SSDを選ぶ際に必ず確認しておきたいポイントを整理します。これを押さえておけば、どのブランドを選ぶときにも後悔しない判断ができます。

最初に確認すべきは「このドライブが壊れたとき、どのくらい困るか」という自問です。失うと取り返しがつかないデータ・業務への直接影響の大きさ・バックアップの有無によって、求められる信頼性水準が決まります。重要度が低い用途ほどコスト優先が合理的で、重要度が高い用途ほど信頼性の高いブランドに予算をかける価値があります。

NANDフラッシュの種類の確認も外せません。KingSpecの場合、商品ページの仕様欄にTLC・QLCの記載がある機種とない機種があります。記載がない場合は購入前に公式サイトや口コミレビューで確認しましょう。QLCはTLCより書き換え耐性が低いため、書き込み量が多い用途には向きません。

購入先の選定も重要です。KingSpecを選ぶならAmazon.co.jpの公式直営ストアから購入することを強くお勧めします。転売業者や価格の怪しい個人出品から購入すると、Amazonの購入者保護が適用されない場合があり、不良品が届いた際の対処が困難になります。

購入後は必ず初期不良チェックを行いましょう。SSDをPCに接続したら、無料のCrystalDiskInfoをインストールしてSMART情報を確認します。すべての項目が「正常」と表示されれば最初の関門はクリアです。接続直後に異常値が出た場合は30日以内にAmazon経由で返品手続きを取ることができます。

最後に、重要なデータは必ずバックアップする運用を徹底してください。どんな高品質なSSDもいつかは壊れます。KingSpecかどうかに関わらず、データのバックアップは必須の運用です。KingSpecを選ぶ場合は、この原則をより厳格に守ることが安心して使い続けるための条件です。

よくある質問

よくある質問を表すイラスト
KingSpecのSSDが故障した場合、保証やサポート対応は受けられますか?

KingSpecは製品によって3〜5年の保証を設けており、Amazonで購入した場合はAmazonの返品・交換サポートも利用できます。国内正規取扱店経由であれば日本語でのサポート対応を受けられるケースもあります。万が一の際は購入履歴と製品のシリアル番号を手元に用意しておくとスムーズです。

SamsungやWestern Digitalと比べて、KingSpecを選ぶメリット・デメリットは何ですか?

SamsungやWestern Digitalは品質・サポート実績で定評があり、業務用途や長期間の連続使用には安心の選択肢です。KingSpecはそれらの半額以下で購入できるケースが多く、サブPC・予備ストレージ・一時保存用途など、コストを抑えたい場面で強みを発揮します。「信頼性最優先なら大手ブランド、コスパ優先ならKingSpec」という使い分けが現実的な判断基準になります。

AmazonでKingSpecを購入する際、粗悪品や並行輸入品をつかまないためのポイントはありますか?

Amazon.co.jp本体、または「KingSpec公式ストア」「国内発送・正規品」と明記された出品者から購入するのが最も安全です。極端に安すぎる価格帯の並行輸入品や中古品は、正規保証の対象外になるリスクがあります。購入前に出品者の評価件数とレビュー内容を確認する習慣をつけると、失敗を避けやすくなります。


まとめ

KingSpecはどこの国?中国ブランドの実態と安心して買える理由の要点を表すイラスト

KingSpecは中国・深センに本社を置く2007年創業のフラッシュメモリ専業メーカーです。正体不明の怪しいブランドではなく、約18年にわたって80か国以上で製品を販売してきた実在する企業です。サポート体制は大手ブランドに劣りますが、コスパ重視のサブ機用途・増設ストレージ・ゲームデータ保管などの用途に使う分には、十分実用的な選択肢です。購入前にAmazon.co.jpの直営ストアのレビューを確認し、用途に合うモデルを選んでみてください。重要度が低い用途での増設であれば、その価格差は大きなメリットになります。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\商品券4%還元!/
Yahooショッピング
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次