サムソナイトはどこの国のブランド?アメリカ生まれ・ルクセンブルク本社の真実

家電量販店や百貨店でサムソナイトのスーツケースを手に取った瞬間、ふと気になる疑問があります。これって結局どこの国のブランドなの。海外っぽい名前なのに日本でも当たり前のように並んでいて、店員さんは定番ブランドですよと勧めてくる。でも調べてみるとアメリカ・ルクセンブルク・日本のエース・中国製・ベルギー製と、国名が一気に押し寄せて頭が混乱した経験はありませんか。この記事を読み終えるころには、アメリカで生まれ、世界中で愛されるNo.1ブランドが今は欧州を拠点に世界中で作られている、という全体像をスッキリ整理できているはずです。出身国・本社・製造国の違いを腑に落として、レジで迷わずカートに入れられる安心感を持ち帰ってください。

目次

サムソナイトはどこの国のブランドか結論から先に答える

「とにかく早く答えを知りたい」という気持ち、よく分かります。検索してきた読者の本音は、まずシンプルな答えがほしいという一点に集約されます。

そこで結論から先にお伝えします。サムソナイトはアメリカ生まれ・ルクセンブルク本社・世界各国で製造されている多国籍ブランドです。日本のブランドではありませんし、特定の一国に縛られた企業でもありません。

出身国(創業地)はアメリカ・コロラド州デンバー

サムソナイトの誕生の地はアメリカ合衆国コロラド州デンバー。1910年に創業者ジェシー・シュウェイダーがトランクメーカーとして立ち上げた会社が出発点です。

つまりブランドの母国はアメリカと覚えておけば間違いありません。例えるなら「アップルはアメリカ・カリフォルニア州生まれ」というのと同じ感覚で、サムソナイトは「アメリカ・コロラド州生まれ」と整理できます。

100年以上にわたってアメリカで成長してきた歴史が、品質と信頼の土台になっています。

本社(現在地)はルクセンブルク

一方で、現在の本社所在地はヨーロッパの小国ルクセンブルクにあります。正式名称は「Samsonite International S.A.」で、香港証券取引所に上場している多国籍企業です。

「アメリカ生まれなのに本社が欧州?」と違和感を持つかもしれません。これは多国籍企業ではよくある形で、税制や金融市場へのアクセスを考えて、創業地とは別の国に本社機能を置くケースは珍しくありません。

イメージとしては、生まれはアメリカ・本籍はルクセンブルク・働き先は世界中、という多国籍タレントのような立ち位置です。

製造国はベルギー・中国・インドなど多岐にわたる

そして製造拠点は世界各地に分散しています。Curv素材を使った高級モデルはベルギーの工場で、ボリュームゾーンの製品は中国やインドの工場で生産されているのが実情です。

「サムソナイト=アメリカ製」と思い込んでいた方には少し意外かもしれません。しかし世界シェアNo.1のスケールを支えるには、地域ごとに最適な工場を活用するのが合理的という事情があります。

つまりサムソナイトは出身・本籍・生産地がそれぞれ別の国にあるグローバルブランドだと押さえておけば、頭の中の混乱は一気に整理されます。

アメリカで生まれた115年の歴史をたどる

「アメリカ生まれって聞いてもピンと来ない」という方のために、もう少し物語を遡ってみましょう。歴史を知ると、なぜサムソナイトがこれだけ世界中で愛されるブランドになったのかが見えてきます。

1910年、デンバーの小さなトランクメーカーとしてスタート

サムソナイトのルーツは1910年。創業者ジェシー・シュウェイダーがコロラド州デンバーで「Shwayder Trunk Manufacturing Company」というトランクメーカーを立ち上げました。

当時のアメリカは鉄道旅行が全盛で、丈夫なトランクが旅人の必需品。シュウェイダー氏は息子たちと一緒に5人で1つのトランクの上に立ち、その上に椅子を置いて記念撮影をしたという有名なエピソードがあります。

このイメージ写真こそが「家族5人が乗っても壊れない頑丈さ」を象徴し、ブランドの原点となりました。今でいうなら、スマホメーカーが落下試験動画を流すような訴求の元祖です。

1939年に「サムソナイト」ブランド誕生

「サムソナイト」という商品名が登場したのは1939年。それまでの「Shwayder」というやや読みにくい家族名から脱却し、より覚えやすく強い名前に切り替えました。

由来となったのは旧約聖書に登場する怪力の英雄「サムソン」(Samson)。神の力で岩をも砕く伝説の人物の名前を冠することで、「絶対に壊れないスーツケース」というブランドイメージを打ち出したのです。

詳しい由来は後ほど別のH2で深掘りしますが、ここでは「アメリカで生まれた頑丈さの象徴」という旗印が立ったタイミングだと押さえてください。

戦後の旅行ブームに乗って世界進出

第二次世界大戦後、アメリカでは飛行機旅行が一般化し、軽くて丈夫なスーツケースの需要が爆発的に伸びました。サムソナイトはこの波に乗って一気に成長します。

1958年には「ストリームライト」、1969年には世界初のキャスター付きスーツケースを世に送り出し、業界の常識を塗り替えました。スーツケースに車輪が付いた瞬間、旅のスタイルが変わったのです。

例えるなら、スマホ登場前と後で生活が変わったのと同じくらいのインパクトでした。

21世紀以降は世界シェアNo.1ブランドに成長

2000年代以降、サムソナイトは積極的なMAと新興市場への進出で世界トップに登りつめます。2009年には香港の投資ファンドCVCキャピタルが買収し、これを機に本社機能がアジア・欧州寄りに移行しました。

2011年には香港証券取引所に上場し、現在の本社はルクセンブルクに置かれています。創業から115年以上が経った今も、世界シェアNo.1のスーツケースブランドとして君臨しているのは、この長い歴史の積み重ねの賜物です。

本社がルクセンブルクにある理由を解きほぐす

「アメリカ生まれなのに、なんでルクセンブルクなの」という疑問は当然です。ここを理解すると、サムソナイトという企業の本当の顔が見えてきます。

ルクセンブルクという国の戦略的ポジション

ルクセンブルクはドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた小国で、人口は約65万人。それでも一人当たりGDPは世界トップクラスで、金融立国として知られています。

多くのグローバル企業がここに本社や持株会社を置くのは、税制が比較的有利で、欧州市場へのアクセスが良いからです。日本人にはあまり馴染みがありませんが、欧州ビジネスの世界では「ルクセンブルク本社」は珍しくありません。

サムソナイトもこの流れに乗って、グループ全体を統括する持株会社をルクセンブルクに置いている、というわけです。

上場は香港、運営はグローバル分散

サムソナイトの株式は香港証券取引所に上場しています。本社はルクセンブルク、上場は香港、創業はアメリカ、製造は世界各国と、機能ごとに最適な国を選んでいる構造です。

これは現代の多国籍企業ではよくある形で、「ブランドの母国」と「企業活動の拠点」が必ずしも一致しません。例えるなら、選手は日本人だけど所属チームはMLBで、生活拠点はアメリカ、というプロ野球選手のような感覚です。

「どこの国の会社」と聞かれたら何と答えるべきか

ここまで読んでも「で、結局なんと答えればいいの」と思うかもしれません。シーンによって答え方を変えるのが正解です。

ブランドの出自を聞かれたら「アメリカ生まれ」、企業の所在地を聞かれたら「本社はルクセンブルクで香港上場」、製造国を聞かれたら「ベルギー・中国・インドなど世界各地」と答え分ければ、相手の質問の意図に応じて正確に伝えられます。

迷ったらアメリカ発の世界的ブランドと覚えておけば、ほぼ間違いありません。

サムソナイトと日本の意外な深い関係

ここからが多くの方が混乱するポイントです。「サムソナイト=日本企業?」という誤解の根っこには、エースとの長い提携関係がありました。

かつてはエース株式会社が日本生産を担当

実はサムソナイトの日本展開は、長らく日本のスーツケースメーカー「エース株式会社」が担っていました。1970年代からエースがライセンス契約を結び、日本国内向けのサムソナイト製品を製造・販売していたのです。

そのため、年配の方の中には「サムソナイトは日本のエースが作っているブランド」というイメージを持っている方もいます。これは半分正しく、半分間違っているという、ややこしい状態でした。

2004年に提携解消、サムソナイトジャパンが直営へ

転機となったのが2004年。サムソナイトとエースの提携契約が解消され、以降はサムソナイトジャパン株式会社が日本市場を直接運営する体制に移行しました。

つまり現在のサムソナイトは日本のエースとはまったく別会社であり、製造もエースが担っているわけではありません。古い情報源を見るとエース提携時代の記述が残っていることがあるので、情報の鮮度には注意が必要です。

たとえるなら、昔は日本支社が代理店として動いていたものが、今は本国直営の店舗になった、というイメージです。

エースと混同されがちな理由

それでも今でもサムソナイトとエースが混同されやすい理由は3つあります。

ひとつは、現在もサムソナイトジャパンの一部役員に元エース系の人材がいたこと。ふたつめは、エースが「プロテカ」「エース」「ワールドトラベラー」など複数のブランドを展開しており、スーツケース売り場で隣り合って並んでいること。みっつめは、海外ブランドの輸入販売を国内メーカーが手掛けるケースが多く、消費者から見ると区別しづらいことです。

ここを整理するだけで、「サムソナイトは日本のブランドなの?」という長年の疑問にスッキリ答えが出せます。

日本市場におけるサムソナイトの現在地

現在の日本では、サムソナイトジャパン株式会社が直営店舗とオンラインストアを運営しています。百貨店・空港・主要都市の直営店舗で正規品を購入でき、修理サービスも国内で受けられる体制が整っています。

エースとの提携が解消されてから20年以上経った今、両者は完全に独立した競合ブランドとして共存している、というのが2026年時点の正確な姿です。

製造国はどこか・ベルギー中国インドなど世界各地

「結局どこで作ってるの」という疑問は、購入直前にラベルを見て不安になる方が多いポイントです。製造国の実情を整理しておきましょう。

高級ラインはベルギー製のCurv®素材モデル

サムソナイトの中でも高価格帯の代表モデル「コスモライト」「シーライト」などのCurv®素材を使ったスーツケースは、ベルギーの自社工場で製造されています。

Curv®はサムソナイトが独自に開発した熱可塑性ポリプロピレン素材で、軽量と耐久性を両立する魔法のような素材。例えるなら、紙のように軽いのに鎧のように丈夫、という相反する性質を実現したマテリアルです。

この素材は精密な製造ノウハウが必要なため、ヨーロッパの自社工場で品質管理されています。価格は10万円超えになりますが、欧州製の安心感とブランド最高峰の品質が手に入ります。

ボリュームゾーンは中国・インドの工場で生産

一方、5万円〜10万円のミドルレンジ製品や、リュック・ビジネスバッグなどの周辺製品は、中国やインドの提携工場で製造されているケースが多くなります。

「中国製って大丈夫なの」と不安に感じる気持ちは正直なところよく分かります。でも安心してください。中国製のサムソナイトでも、世界共通の品質基準に基づいて作られており、製品保証も同じ条件で受けられます。

iPhoneも中国の工場で組み立てられていますが、品質は世界共通ですよね。それと同じ感覚で捉えれば、過度に心配する必要はありません。

モデルごとに製造国を確認する方法

「自分が買おうとしているモデルはどこ製?」を知りたい場合、いくつか確認方法があります。

製品本体の内側に縫い付けられているタグに「Made in Belgium」「Made in China」「Made in India」などの表記があります。また、公式オンラインストアの製品詳細ページでも生産国が記載されているケースが増えています。

購入前に確認したい方は、店頭で実物を持ち上げてラベルをチェックするのが一番確実です。

ブランド名サムソンの由来と聖書の物語

「サムソナイト」という名前を聞いて、強そうだなとは思っても、その由来までは知らない方が多いはずです。ここを知ると、ブランドへの愛着が一段深まります。

旧約聖書の英雄「サムソン」が名前のルーツ

サムソナイトの「サムソン」は、旧約聖書の士師記に登場する怪力の英雄「Samson(サムソン)」から取られています。

サムソンは神から与えられた長い髪を切らないという誓いを守ることで、ロバの顎の骨でペリシテ人の軍勢千人を打ち倒したり、神殿の柱を倒して敵を全滅させたりした、超人的な力の持ち主として描かれています。

この「絶対に壊れない強さ」を象徴する名前を冠することで、サムソナイトは「いかなる衝撃にも耐えるスーツケース」というブランドイメージを世界に発信しました。

「ナイト(-nite)」の語尾は強度をイメージさせる

「Samsonite」の語尾「-nite」は、英語で硬い・強いものを示す接尾辞のニュアンスを持ちます。鉱物名(ダイナマイト dynamite、グラナイト granite など)にも見られる語感で、無意識に「硬い・頑丈」というイメージを呼び起こします。

つまりブランド名そのものが「サムソンのように強い、岩のような硬さを持つ製品」というメッセージを込めた、計算されたネーミングだったわけです。

ブランド名と製品コンセプトが一致している希少な例

ブランド名と製品コンセプトがここまで一致している例は、世界的に見ても珍しいです。多くのブランドは創業者の名前や地名から取っているだけで、コンセプトとの結びつきは弱いもの。

サムソナイトは「強さ」というコンセプトを名前・ロゴ・広告すべてで一貫して表現してきたからこそ、115年経った今でもブランドイメージがブレずに残っています。

これは購入する側にとっても大きな安心材料で、「サムソナイトを選ぶ=壊れにくいスーツケースを選ぶ」という直感が間違っていないことを保証してくれます。

世界シェアNo.1の称号も同じ哲学から

世界シェアNo.1という事実も、この「壊れない」という哲学を世界中の旅行者が支持してきた結果です。空港のターンテーブルで雑に扱われても、長距離移動で何度も投げられても、サムソナイトのスーツケースは何度も旅をくぐり抜けてきました。

聖書の英雄サムソンの名を冠した宣言が、115年かけて世界中で実証されてきた、というブランドストーリーは、購入後の満足感にも直結します。

サムソナイトを支える独自技術と人気モデル

「ブランドの背景は分かったけど、具体的にどんな製品が人気なの」という疑問にもお答えしておきます。出身国の話と合わせて押さえると、より理解が深まります。

Curv®素材という発明品

サムソナイトの代名詞と言えるのが、独自開発の「Curv®」(カーヴ)素材です。熱可塑性ポリプロピレンを編み込んで成形した特殊素材で、軽量・耐衝撃性・耐久性のすべてを高水準で満たしています。

100%ハードシェルの硬さを保ちながら、ソフトケース並みの軽さを実現したのは業界初。例えるなら、車の世界でカーボンファイバーが革命を起こしたのと同じインパクトを、スーツケース業界にもたらした素材です。

ベルギーの自社工場で精密に成形され、世界中のサムソナイト最高峰モデルに採用されています。

コスモライト・シーライト・プロディジーの3大シリーズ

サムソナイトの代表的なシリーズは大きく3つあります。

コスモライトは、Curv®素材を使った最軽量・最高峰モデル。波打つようなデザインが特徴で、海外のセレブにも愛用者が多い超人気シリーズです。

シーライト(C-LITE)は、コスモライトの後継として開発された次世代モデル。さらに薄型・軽量化が進み、機内持ち込みサイズでも収納力が高く設計されています。

プロディジーは、ビジネス出張に最適なフレームタイプ。鍵の機構が頑丈で、長期出張や海外ビジネスマンに支持されています。

ハードシェルとソフトケースの両方をラインナップ

サムソナイトはハードシェル(Curv素材やポリカーボネート)とソフトケース(ナイロン・ポリエステル)の両方を展開しています。

ハード派の方にはコスモライト・シーライト・プロディジー、ソフト派の方にはB-LITEシリーズなどが選択肢になります。リュックやビジネスバッグまで広げると、ロード・ウォリアーやデトロンなどの人気シリーズもラインナップ。

旅行スタイル・出張頻度・予算に応じて選べる幅広さが、世界シェアNo.1ブランドたる所以です。

製造国とモデルの対応関係

ここで本記事のテーマに引き戻すと、コスモライト・シーライトの最高峰モデルはベルギー製、ミドルレンジは中国・インド製、というすみ分けが見えてきます。

「アメリカ発のブランドだけど、フラッグシップは欧州で作っている」という構造を頭に入れておくと、店頭で値札を見たときの納得感が違います。値段が高いモデルほどベルギー製の傾向がある、と覚えておけば失敗しません。

製造国による品質差はあるのか・選び方ガイド

「中国製とベルギー製で品質に差はあるの」という疑問は、最終的な購入判断に直結する大事なポイントです。本音ベースで整理します。

結論:基本品質は世界共通、最高峰モデルだけが別格

まず大前提として、サムソナイトの全モデルは世界共通の品質基準に従って製造されています。中国製だから壊れやすい、ベルギー製だから絶対に壊れない、ということはありません。

ただし、Curv®素材を使ったベルギー製の最高峰モデルだけは、素材そのものが他のモデルより優れているため、軽さ・耐衝撃性・素材の上質感において別格と言えます。

例えるなら、同じトヨタの車でもカローラとレクサスでは素材と仕上げが違うように、サムソナイトの中でもグレード差は存在します。

中国製サムソナイトの実力

正直に言うと、中国製のサムソナイトは「コスパ最強」のポジションです。価格帯は3万円〜6万円程度で、中身はサムソナイト基準の品質管理を受けています。

「中国製=品質が低い」というイメージは、ノーブランドの安物スーツケースの話で、サムソナイトのような世界的ブランドには当てはまりません。グローバル基準で品質管理されているので、安心して使えます。

旅行頻度がそこまで高くない方や、初めてのスーツケースとして選ぶなら、中国製のミドルレンジで十分満足できます。

ベルギー製サムソナイトの実力

一方、ベルギー製のCurv®素材モデルは、価格帯10万円〜20万円のフラッグシップ。重さが2kg台というスーツケースとしては異次元の軽さで、長期出張や海外旅行を年に何度もする方にとっては圧倒的な投資価値があります。

「軽さ=荷物を多く入れられる=旅が楽」という直接的なメリットは、一度体験すると元のスーツケースに戻れなくなります。預け荷物の重量制限がシビアな海外路線では、特に効果を発揮します。

自分に合った1本の選び方

選び方の目安は3つの軸で考えると分かりやすくなります。

旅行頻度が年1〜3回なら、3〜6万円のミドルレンジで十分。素材はポリカーボネートかABSが中心で、中国・インド製が多いです。

年4〜10回なら、Curv®素材以外のサムソナイト中位モデルが狙い目。6〜10万円帯で、長く使える耐久性が確保されます。

年10回以上または海外メイン出張なら、ベルギー製コスモライト・シーライトの一択。投資額は大きいですが、軽さと耐久性のリターンは確実に取り戻せます。

サイズ選びのコツも忘れずに

製造国だけでなく、サイズ選びも快適な旅の鍵を握ります。1〜2泊なら機内持ち込み可能な40L前後、3〜5泊なら60L前後、1週間以上なら85L以上が目安です。

サムソナイトはサイズ展開が豊富なので、自分の旅行スタイルにぴったりの1本を選びやすいのが強みです。

サムソナイトとリモワ・エースの違いを比較する

「サムソナイトと他のブランドで迷っている」という方のために、よく比較される2大ライバルとの違いも整理しておきます。

リモワ:ドイツ生まれの高級ブランド

リモワ(RIMOWA)はドイツ・ケルン生まれの高級スーツケースブランド。1898年創業で、サムソナイトより歴史が古い名門です。

最大の特徴はアルミニウム製のシェルで、プロのフォトグラファーやハイエンドビジネスマンに愛用者が多いことで知られています。価格帯は15〜30万円とサムソナイトより高めで、所有することそのものがステータスになるブランドです。

2016年にLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループ傘下に入り、より高級ブランド色が強まりました。

エース:日本生まれの国産ブランド

エースは大阪府大阪市本社の日本のスーツケースメーカー。1940年創業で、日本市場では長年トップブランドのひとつです。

主力ブランドは「プロテカ」(高級ライン)「エース」(ボリュームライン)「ワールドトラベラー」(中価格帯)。日本人の体格や旅行スタイルに合わせた設計で、軽さ・取っ手の高さ・キャスターの静音性に強みがあります。

価格帯は2万円〜10万円で、サムソナイトのミドルレンジと競合するポジションです。

3ブランド比較表

項目 サムソナイト リモワ エース
発祥 アメリカ・コロラド ドイツ・ケルン 日本・大阪
本社 ルクセンブルク ドイツ 日本
歴史 1910年〜 1898年〜 1940年〜
価格帯 3万〜20万円 15万〜30万円 2万〜10万円
特徴 Curv素材・世界シェアNo.1 アルミシェル・高級感 日本人向け設計
向いている人 世界水準の万能型 高級志向・所有欲 国産派・コスパ重視

どのブランドを選ぶべきか

迷ったときの目安は、世界水準のバランスを求めるならサムソナイト、最高級の所有感を求めるならリモワ、日本人の使い勝手と国産信頼性を求めるならエース、と覚えておけば外しません。

サムソナイトは「どれを選んでも一定以上の満足が得られる」という安定感が最大の魅力。3ブランドの中で最も中庸でありながら、世界中で支持されているのには理由があります。

サムソナイトを購入する前に知っておくべき注意点

最後に、購入前に押さえておきたい実用的な注意点をまとめます。せっかく出自を理解しても、買い方で損をしては意味がありません。

偽物・並行輸入品への警戒

サムソナイトは世界的人気ブランドゆえに、偽物や並行輸入品が出回っています。特にネット通販で異様に安い商品には注意が必要です。

正規品はサムソナイト直営店・正規取扱百貨店・公式オンラインストア・楽天やAmazonの正規ストアで購入することで安全に入手できます。並行輸入品は安いケースもありますが、メーカー保証が国内で受けられないリスクがあるので、長く使う前提なら正規品が無難です。

保証内容を必ず確認する

サムソナイトの保証期間はモデルによって異なり、一般的には1〜10年の範囲です。コスモライトやシーライトなど高級モデルほど保証期間が長く設定されています。

購入時は必ず保証書の内容を確認し、保証範囲(製造上の欠陥のみ、通常使用での破損は対象外など)を理解しておきましょう。修理サービスは日本国内のサムソナイトジャパンで対応してもらえるので、輸入品より安心です。

セールやアウトレットを賢く活用

サムソナイトは年に数回大型セールを開催します。ボーナス時期、夏休み・年末年始、ブラックフライデーなど、20〜40%オフになるタイミングを狙えば、定価の約7割で良いモデルを入手できます。

アウトレットモール(御殿場・りんくう・神戸三田など)にもサムソナイト直営アウトレット店があり、型落ちモデルや展示品を割安で購入可能。新品にこだわらない方には強くおすすめです。

購入後のメンテナンスとアフターサービス

購入後の手入れも長持ちのコツです。使用後は軽く拭いて汚れを落とし、湿気の少ない場所に保管。キャスターやハンドルに不具合が出たら、早めに修理に出すと長期間使えます。

サムソナイトジャパンのアフターサービスは国内に複数の修理拠点を持ち、純正部品で修理してくれるのが大きな強み。海外ブランドながら、国内ブランド並みのサポートが受けられるのは安心ポイントです。

ここまで読んでいただいたあなたなら、もう「サムソナイトってどこの国?」という疑問に迷うことはないはず。アメリカで生まれ、ルクセンブルクから世界に羽ばたく、115年の歴史を持つグローバルブランド。その正体を知ったうえで選ぶ1本は、きっとあなたの旅を一段格上げしてくれます。

よくある質問

サムソナイトは結局アメリカと日本どちらのブランドですか?

サムソナイトは1910年にアメリカ・コロラド州デンバーで創業した、れっきとしたアメリカ発のグローバルブランドです。日本のエース株式会社とは1970年代から提携して国内製造を行っていた時期がありますが、2004年に提携は解消されており、現在は完全に独立した別会社です。

サムソナイトの製造国によって品質に差はありますか?

全モデル世界共通の品質基準で製造されているため、極端な品質差はありませんが、Curv素材を使ったベルギー製の最高峰モデル(コスモライト・シーライト)だけは素材レベルで別格です。中国・インド製のミドルレンジでも世界基準で品質管理されているため、過度に心配する必要はありません。

サムソナイトという名前の由来は何ですか?

旧約聖書の士師記に登場する怪力の英雄サムソン(Samson)が名前のルーツで、絶対に壊れない強さを象徴しています。語尾のniteは鉱物名にも使われる硬さ・強度を連想させる接尾辞で、ブランド名そのものが頑丈さのメッセージを表現しているのが特徴です。


まとめ

サムソナイトの正体は、アメリカで生まれ、現在はルクセンブルクに本社を置く世界シェアNo.1のグローバルブランドでした。製造はベルギー(最高級モデル)・中国・インドなど世界各国に分散し、それぞれ異なるグレードと役割を担っています。日本のエースとはかつて提携関係にありましたが、2004年に解消され、今は完全に独立したライバルブランドとして共存中。115年の歴史と聖書の英雄サムソンの名を冠した「絶対に壊れない」哲学は、世界中の旅行者の信頼で実証されてきました。次の旅行で持ち歩く1本を選ぶときは、出身国・本社・製造国の3層構造を思い出して、自分の旅スタイルに合ったモデルを選んでみてください。あなたの旅が一段ランクアップするはずです。

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