家電量販店で見つけたハイセンスのテレビが、国内大手より2〜3万円も安かった。気になる、でも結局どこの国のメーカーなんだろう。そんな疑問のままレジに進めずに足を止めた人は多いはずです。この記事では、ハイセンスが「中国・青島に本社を置く家電グローバル企業」であることを起点に、東芝REGZAとの関係、日本でのサポート体制、テレビ・冷蔵庫・洗濯機の実力までを最短で整理します。読み終えたとき、「中国メーカーだから不安」というもやもやが、「だから今ハイセンスが選ばれている」という納得に変わるはずです。
ハイセンスはどこの国?結論からわかる本社・設立・規模
家電量販店で「Hisense」のロゴを見て、「気になる、でも結局どこの国の会社なんだろう」と立ち止まった経験、ありませんか。 価格は魅力的なのに、聞き慣れないブランドというだけで、レジに進む手が一瞬止まる。 そんなあなたの疑問に、まずは結論から答えます。
結論:中国・青島(チンタオ)に本社を構える家電グローバルメーカー
ハイセンスは、中国の山東省青島市に本社を置く家電グローバルメーカーです。 青島は、ビールで有名なあの「青島ビール」と同じ街。 海に面した港湾都市で、日本で言えば横浜や神戸のような立地と思ってください。
正式名称は「Hisense Group(海信集団)」で、1969年に創業しました。 日本市場では「ハイセンスジャパン株式会社」が販売・サポートを担当しています。 つまり買うのは中国本社が設計・量産した製品ですが、窓口は日本企業という二段構えの体制です。
「中国メーカー」と聞くと身構える人が多いですが、ハイセンスはすでにテレビの世界出荷台数で2位前後を争う規模になっています。 町工場のような新興ブランドではなく、サムスンやLGと同じ階層で語られる存在です。 この前提が分かるだけで、不安の半分は溶けるはずです。
設立は1969年、もとは国営ラジオ工場から始まった
ハイセンスのルーツは、1969年に青島で設立された「青島無線電二廠」という国営のラジオ工場です。 当時は中国の家電産業がまだ立ち上がったばかりの時期で、トランジスタラジオを地道に作る小さな工場でした。
転機は1979年。 日本の松下電器(現パナソニック)からカラーテレビの生産技術を導入したことで、テレビメーカーへの脱皮が始まります。 1992年に現CEOが就任して以降は、買収と海外展開を積極化。 2018年には東芝映像ソリューション(REGZAブランド)を子会社化し、世界的な存在感を一気に高めました。
つまり「中国の若い新興メーカー」というイメージとは正反対で、半世紀以上の歴史を持つ老舗です。 ただし「日本でのブランド認知」は遅れて始まったため、私たちにとっては新顔に見えるだけ。 この時間軸のズレが、「聞き慣れない」という違和感の正体です。
連結売上3兆円超、テレビ世界出荷台数2位という現在地
数字で見ると、ハイセンスの規模は想像以上です。 連結売上はおおむね年間3兆円規模、テレビの世界出荷台数では年によりサムスンに次ぐ2位、TCLと並ぶトップ3の常連です。 スポーツ好きなら、サッカーのUEFA EUROやFIFAワールドカップで「Hisense」のスポンサー看板を見た記憶があるはずです。
世界161の国と地域に製品を販売し、グループ従業員数は10万人を超える規模。 これは国内大手のパナソニックやソニーと比較しても、家電部門単体では遜色ない数字です。 「中国メーカー」というラベルだけで判断するには、もはや惜しい立ち位置にいます。
ここを押さえておけば、価格の安さの理由も腹落ちしやすくなります。 量産規模が大きい企業ほど、部材調達と工場稼働率で原価を下げられるからです。 ハイセンスのコスパは「品質を犠牲にした値下げ」ではなく「量で押し切るスケールメリット」が根っこにあります。
そもそも「ハイセンス」と「Hisense」の表記揺れも整理しておく
製品ロゴはほぼ「Hisense」で統一されており、日本の家電量販店の値札もアルファベット表記が主流。 購入後の取扱説明書や保証書では「ハイセンスジャパン株式会社」というカナ社名が登場します。 3つの呼び名は文脈で使い分けられているだけ、と覚えてしまえば検索もスムーズです。
中国メーカーと聞いて身構えた人へ──不安の正体を分解する
「結局、中国メーカーは大丈夫なの?」という気持ちが残るのは、ごく自然な反応です。 過去のニュースや断片的な口コミが頭をよぎり、「安いには裏がありそう」という防衛本能が働く。 ここでは、その不安を一度バラして冷静に並べ直します。
「中国製=壊れやすい」という思い込みが残る理由
中国製品に対するネガティブな印象は、2000年代の安価な雑貨や粗悪なOEM家電のイメージが原因です。 ホームセンターで売られていた格安DVDプレーヤーがすぐ壊れた、という体験を持つ人も多いはずです。 脳にこびりついた古い記憶が、現在のグローバル中国メーカーにまで投影されてしまうのです。
しかし、家電業界の地図はこの20年で大きく塗り替わりました。 いまや中国メーカーは「世界に売る前提」で品質を作り込む段階に入っています。 スマートフォンでHuawei・Xiaomi・OPPOが世界シェアを取り、白物家電でハイセンスやMidea(マイディア)が伸びている流れと同じです。
「中国製は壊れやすい」というステレオタイプは、ブランドではなく時代に貼られたラベル。 2020年代の主要中国メーカーと、2000年代の無名OEMとを同じ箱に入れるのは、もう難しくなっています。 判断材料は「中国かどうか」ではなく「どのブランドか」にシフトしています。
実態は「グローバル分業生産」:日本仕様は日本基準で作られる
もうひとつ大事なのが、生産体制が国際分業になっている事実です。 ハイセンスのテレビは中国・メキシコ・スロベニア・南アフリカ・タイなど世界各地の工場で生産され、輸出先の地域基準に合わせてチューニングされます。 日本市場向けは、日本のテレビ規格・電波法・PSEなど国内法規をクリアした仕様で出荷されます。
設計現場には、東芝映像ソリューションを引き継いだ日本人エンジニアも在籍しています。 これはREGZAの開発文化がそのまま社内に組み込まれているということ。 「日本の品質基準」というDNAが、製品の細部まで影響している事例は少なくありません。
SNS・口コミで多い不満/満足の傾向を冷静に見る
実際のユーザーの声を眺めると、満足と不満の両方がはっきり分かれます。 満足側で多いのは「価格の割に画質が良い」「リモコンが軽くて使いやすい」「Google TVで動画サービスがサクサク動く」といった声。 コスパを評価する声が圧倒的多数派です。
不満側で目立つのは「初期不良に当たった」「サポート電話がつながりにくい時間帯がある」「アプリの動作が一部のサービスで重い」といった内容。 注意したいのは、これらが「中国メーカー特有」というより「価格帯ゆえの個体差・処理性能の限界」に近い性質である点です。 プレミアムブランドより当たりはずれの幅がやや広い、と捉えるのがフェアな評価でしょう。
口コミを読むときは、「機種名」と「いつのモデルか」を必ずセットで確認するのがコツ。 2020年以前の旧モデルと、最新の2024〜2025年モデルでは別物といっていいほど進化しています。 古い悪評を最新モデルに当てはめてしまうと、判断を誤る原因になります。
ハイセンスと東芝(REGZA)の関係をやさしく整理
ハイセンスを調べると必ず出てくるのが「東芝との関係」というキーワードです。 「東芝が中国に売られた」と聞いて複雑な気持ちになった人もいるはずです。 ここを整理しておくと、ハイセンスへの見方がもう一段スッキリします。
2018年、東芝映像ソリューション(REGZAブランド)を子会社化
2018年、ハイセンスは東芝の100%子会社だった「東芝映像ソリューション」を約129億円で買収し、子会社化しました。 これにより、テレビブランド「REGZA(レグザ)」と関連特許の使用権、開発拠点、人材を一気に引き継いだのです。 契約上、REGZAブランドは2058年まで継続して使用できる長期ライセンス体制になっています。
買収背景には、当時の東芝本体の経営再建がありました。 原子力事業の損失を埋めるために、複数の事業を切り離す必要があったのです。 売却先としてハイセンスが選ばれたのは、「ブランド存続を約束し、開発拠点を維持する」という条件を提示したから。 社員の雇用も維持され、現在も日本の青梅事業所で開発が続いています。
つまりREGZAは消滅したのではなく、ハイセンスグループの一員として「日本国内開発・グローバル販売」という体制に再構成された、というのが正確な姿です。 ブランド名も売り場での販売も継続中で、今もテレビ売り場でREGZAロゴを見かけるはずです。 この事実を知ると、ハイセンスとREGZAが「兄弟ブランド」のような関係に見えてきます。
「東芝が中国に売られた」は半分正解、半分誤解
「東芝が中国に売られた」という言い方は、半分正解で半分誤解です。 正確には、売却されたのは「東芝のテレビ事業(東芝映像ソリューション)」のみ。 東芝本体は今もインフラ・半導体・エネルギー領域で存続しており、別企業として活動しています。
家庭用テレビ事業はハイセンス、PCの「dynabook」事業はシャープ(鴻海グループ)、白物家電は中国Midea、医療機器はキヤノン。 こうしてバラバラに切り出された結果、私たちの記憶にあった「総合家電メーカー東芝」は確かに姿を変えました。 ただ、これは経営の選択の結果であって、「中国に丸ごと飲み込まれた」というドラマチックな話ではありません。
REGZAブランドが中国資本になったことを残念に思う気持ちは自然です。 一方で、もし買収がなければREGZAブランド自体が消滅していた可能性も高い。 「ブランドが守られた」という側面も併せて見ると、評価は単純な勝ち負けには収まらない複雑さがあります。
REGZAエンジン搭載のハイセンステレビが増えている理由
ハイセンスの上位モデルには「REGZAエンジン」を搭載した機種が増えています。 これはREGZA開発チームが培ってきた高画質処理アルゴリズムを、ハイセンス側の製品に展開している取り組みです。 プラットフォーム共通化により、開発コストを抑えつつ高画質を量産できる構造になっています。
たとえばハイセンスのU8Nシリーズには、REGZAエンジンZRαが搭載され、地デジ番組のノイズ低減や色再現の精度がワンランク上がっています。 ユーザーから見れば「ハイセンスの値段でREGZA画質に近づける」というお得感です。 これは、東芝映像ソリューション買収の効果が、商品レベルではっきり現れている例といえます。
逆にREGZAブランドのテレビにも、ハイセンスのスケールメリットが効いています。 パネル調達コストが下がり、上位機の機能が中位機にも降りてきやすくなったのです。 両ブランドが「お互いに育ち合う」関係になっているのが、買収から数年経った今の姿です。
日本法人「ハイセンスジャパン」とサポート体制
「故障したらどこに連絡すればいいの?」「日本語で対応してもらえるの?」という不安は、購入の最後の壁になりがちです。 ここでは日本法人の存在とサポート体制を整理し、安心の中身を確認していきます。
日本法人は2010年設立、東京と大阪に拠点
ハイセンスジャパン株式会社は、2010年に設立された日本法人です。 本社は東京都港区、関西支社が大阪市にあり、首都圏と関西圏でサポート体制を組んでいます。 家電量販店との取引や、家電リサイクル法対応、修理ネットワークの整備もこの日本法人が担っています。
設立から15年が経過し、社員は数百名規模に成長しました。 営業・マーケティング・サポート・物流・品質管理まで一通りの機能を国内で持っています。 「中国本社と直取引」ではなく、「日本法人を経由して買う」という安心感が、ここに担保されています。
家電を買うときは、修理依頼や保証書の宛先がどこになるかが意外と重要です。 ハイセンスジャパンの場合、保証書の発行も問い合わせ窓口もすべて日本国内で完結します。 購入後に困ったとき、英語や中国語で電話をかける必要は一切ありません。
修理受付窓口とコールセンター、日本語サポートの安心感
ハイセンスは全国にサービスステーションを持ち、修理依頼は電話・メール・ウェブフォームから受け付けています。 コールセンターは日本人オペレーターが対応し、平日・土日ともに窓口時間が確保されています。 家電量販店経由で購入した場合は、量販店の長期保証も併用できるため、二重のセーフティネットが組めます。
訪問修理が必要な場合は、提携サービス会社のスタッフが自宅まで来て対応する仕組みです。 これは国内大手と同じスタイルで、特別劣る点はありません。 修理部品の在庫期間はモデルにより異なりますが、製造打ち切り後一定期間は確保されています。
「中国メーカーだから言葉が通じないかも」という不安は、ここで完全に解消できる項目です。 むしろ、近年は問い合わせ対応が丁寧でレスが早いという口コミも目立つようになりました。 サポートの質はメーカーの「規模と本気度」で決まるところが大きく、ハイセンスはどちらも備えています。
保証期間とパネル長期保証──テレビ最大3年保証の意味
ハイセンスのテレビには、パネル長期保証として最大3年保証が付くモデルが多くあります。 これは「液晶パネル本体」を3年間、無料で修理・交換するという保証で、業界内でも手厚い部類に入ります。 通常メーカー保証は1年が標準なので、テレビの故障で一番痛いパネル交換が3年カバーされる安心感は大きいです。
加えて、家電量販店の延長保証(5年・10年)と組み合わせれば、長期的な安心も作れます。 「壊れたとき総額いくらかかるか」という視点で考えると、ハイセンスのコスパはさらに際立ちます。 本体価格の安さ+メーカー保証の長さの掛け算で、トータルコストの低さが生まれているのです。
冷蔵庫や洗濯機にも標準1年メーカー保証が付き、コンプレッサーなど主要部品には別途長期保証が設定されているモデルもあります。 購入前に保証書の内容と販売店の延長保証プランを必ず確認しましょう。 保証の組み方ひとつで、家電購入の安心度は大きく変わります。
ハイセンスのテレビが選ばれる理由とおすすめモデル
ハイセンスといえばまずテレビ、というほどテレビが看板商品です。 ここでは「結局どれを買えばいいの?」という疑問に、ラインナップの整理という角度から答えていきます。 価格と機能のバランスを取りやすいのが、ハイセンステレビ選びの醍醐味です。
ハイエンドのU9N/U8Nシリーズ:4K Mini LEDで臨場感重視
ハイセンスのフラッグシップは、U9NとU8Nというシリーズです。 両モデルともMini LEDバックライトを採用し、明部と暗部のコントラストが際立つのが特徴。 スポーツ中継や映画を「迫力ある画面で見たい」という人に強く刺さるラインです。
U9Nシリーズは最高峰モデルで、ピーク輝度・倍速駆動・ローカルディミング数のすべてで上位。 U8Nはその一段下に位置し、価格を抑えつつMini LEDの恩恵を享受できるバランス型です。 55〜85インチの大画面ラインアップが揃っており、リビング設置の主力候補になります。
ソニーのBRAVIAやパナソニックのVIERAの上位モデルと比較すると、おおむね2〜5万円安い価格設定です。 画質は同等以上というレビューも珍しくなく、コスパの満足度は高い水準にあります。 「Mini LEDの臨場感を体験したいけど、国内大手の上位機は予算オーバー」という人に最適なゾーンです。
スタンダードのE7K/A6Kシリーズ:寝室・子ども部屋にちょうどいい
リビング以外のセカンドテレビには、E7KやA6Kといったスタンダードクラスがおすすめです。 40〜55インチが中心で、価格は5万〜10万円前後。 4K対応+Google TVを搭載しているので、YouTubeやNetflixも標準で楽しめます。
寝室で寝る前に動画を見る、子ども部屋でゲームをする、書斎で資料を映す。 こうした「リビング以外の用途」なら、ハイセンスのスタンダードクラスは費用対効果が抜群。 国内大手の同サイズと比べると2〜4万円安く、機能差は日常使用ではほぼ気にならない水準です。
シンプルな操作性とリモコンの軽さも好評ポイントです。 家族のうち誰でも直感的に使えるUIが、地味に効いてくる場面は多いはず。 「とりあえず映ればいい」を超えた満足感を、必要十分な機能で提供してくれるラインです。
価格レンジで見るソニー・パナソニック・ハイセンス比較表
価格と機能のバランスを横並びで眺めるとイメージがつかみやすいです。 55インチ4Kテレビを基準にすると、おおむね次のような棲み分けになります。
ソニーBRAVIA上位機が20万〜30万円、パナソニックVIERA上位機が18万〜28万円、ハイセンスU8Nクラスが12万〜18万円という価格帯です。 中間ゾーンでは、ソニーX85シリーズが13万円前後、パナソニックMX800シリーズが12万円前後、ハイセンスE7Kシリーズが8万円前後。 同じインチ・同じ世代で揃えると、ハイセンスはおおむね2〜5万円のアドバンテージを持っています。
「画質処理エンジンの完成度」「色再現の繊細さ」では国内大手にやや分があるのは事実。 一方、Mini LEDの輝度や倍速駆動の有無といった「見えるスペック」ではハイセンスが優位な場面も増えています。 予算と「妥協できるポイント」を整理すれば、ハイセンスは十分主力候補になり得ます。
テレビ以外も強い?冷蔵庫・洗濯機・エアコンの実力
ハイセンスはテレビばかりが取り上げられますが、冷蔵庫・洗濯機・エアコンも国内シェアを着実に伸ばしています。 特に「型落ちで安く、機能はそこそこ十分」というニーズに合うラインアップが豊富。 ここでは白物家電のラインを順に見ていきます。
冷蔵庫:一人暮らしから家族向けまで、価格帯の広さが武器
ハイセンスの冷蔵庫は、150L以下の一人暮らし向けから400L超のファミリー向けまで、レンジが幅広いのが特徴です。 特に150〜200L帯のシングル向けでは、価格と機能のバランスが評価され、ECサイトの売れ筋ランキング常連です。 一人暮らしの初期投資を抑えたい新社会人や学生に選ばれる定番ブランドになっています。
ファミリー向け400Lクラスでは、自動製氷・観音開き・タッチパネル操作などの機能を備えながら、国内大手より2〜3万円安い価格設定です。 庫内のレイアウトも標準的な構成で、特殊な使い勝手の癖は少なめ。 「機能てんこ盛りの最新機種」よりも「必要十分な機能を手頃に」というニーズにはまります。
冷蔵庫は10年使う前提の家電なので、本体価格の差が長期的にはトータルコストに効いてきます。 電気代と修理対応も含めて検討すると、ハイセンスは「コスパ重視層の本命」になりつつあります。 家電量販店の店頭で実機の扉開閉感や庫内照度を確認してから決めるのがおすすめです。
洗濯機:自動投入のHW-DG10A/縦型HW-G75A/コンパクトHW-T55Hの選び分け
洗濯機もラインナップが充実しており、用途別に選びやすい構成です。 洗剤自動投入で家事を時短したいファミリーにはHW-DG10A、縦型大容量ならHW-G75A、一人暮らし向けコンパクト機ならHW-T55Hが選択肢に入ります。 それぞれ国内大手の同等機より2万〜5万円安い価格設定が一般的です。
HW-DG10Aは10kg大容量に洗剤・柔軟剤の自動投入を搭載した縦型のフラッグシップ。 共働き世帯で「毎回の洗剤計量から解放されたい」というニーズに刺さる構成です。 国内大手の同容量・自動投入モデルと比較して、初期費用を2〜4万円抑えられるケースもあります。
縦型のHW-G75Aは7.5kg容量で、シンプルで頑丈、洗浄力重視の家庭に適しています。 コンパクト機HW-T55Hは5.5kgで、一人暮らしや単身赴任の住まいでサイズ・価格・機能のバランスが良好。 家族構成や設置スペースから逆算して、無理なく選べるラインアップになっています。
ドラム式が必要ならHWF-D120XL-Wも選択肢に入ります。 12kg洗濯/6kg乾燥のヒートポンプ式で、価格は15万円台と国内大手のドラム式より3〜10万円安い水準。 スペース効率と仕上がりを両立したい家庭に向く一台です。
エアコン:型落ちコスパが光る入門機〜省エネモデル
エアコンは、量販店PB(プライベートブランド)として展開されるケースも多く、「ハイセンス製と知らずに使っていた」という人もいるはずです。 6畳〜10畳向けの入門機が4万〜7万円台で買えるのは、ハイセンスならではの価格帯。 新生活シーズンや引っ越し直後に、とりあえず1台確保したいニーズに応える存在です。
最近は省エネ性能も底上げされており、APF6.0以上の中位機もラインに加わっています。 電気代を抑えたい家庭にとっては、初期費用と運用コストの両方でメリットが出やすい構造です。 スマホ連携や音声操作対応のモデルも増えており、機能面でも国内大手との差は縮まっています。
エアコン選びでは、設置工事費込みの総額で比較するのがコツ。 本体価格が安くても、工事費で逆転されては意味がありません。 量販店でセット価格を聞き、ハイセンスの「総額のお得さ」を確かめてから決めましょう。
ハイセンスが向く家庭・向かない家庭──買う前のチェックリスト
ここまで読んで「悪くないかも」と感じた人もいれば、「やっぱり国内大手の方が安心」と思った人もいるはずです。 どちらの感想も正しい。 最後に、自分に向いているかを判断するチェックポイントを整理します。
向く家庭:価格と最新機能のバランスを重視する人
ハイセンスが向くのは、「最新機能を、ほどよい価格で享受したい」と考える家庭です。 たとえばMini LEDテレビを20万円以下で買いたい、ドラム式洗濯機を15万円以下で揃えたい、というニーズに合致します。 浮いた予算を旅行や教育費、別の家電に回せるという発想ができる人に向いています。
家族構成でいえば、子育て世代の30〜40代や、家電の買い替え期に入った共働き家庭が中心です。 「ブランドより実利」を選ぶマインドの人なら、ハイセンスはストレスの少ない選択肢になります。 スポーツや動画配信を大画面で楽しみたい層にも、Mini LEDテレビは有力な候補です。
サポート面でも、日本法人と全国の修理ネットワークがあるため、購入後の不安は思ったほど大きくありません。 家電量販店の延長保証を組み合わせれば、長期使用の安心感も確保できます。 「価格・機能・保証」の三拍子で見ると、ハイセンスは現実的な選択肢として浮かび上がってきます。
向かない家庭:最高峰の画質・音質・ブランド体験を求める人
また、長期間にわたって同じブランドで揃えてきた人にとっては、買い替えのたびにブランドを変える心理的コストがかかります。 リモコン操作・UI・型番命名ルールに慣れているなら、その快適さを手放さない選択も合理的です。 「ブランド体験の連続性」も家電の重要な価値です。
そして、最高峰モデルの細部の調整や、日本人エンジニアの「こだわり」を感じたい人には、国内大手のフラッグシップが応えてくれます。 価格は高くなりますが、体験価値で納得できるなら、それも正解。 ハイセンスを選ばないことも含めて「自分基準で決める」のが、家電選びの本質です。
購入前に確認したい5つのポイント(保証・販路・モデル名・サポート・口コミ)
最後に、ハイセンス製品を買う前に確認しておくべきポイントを5つ整理します。 これだけ押さえれば、購入後の「思っていたのと違う」を最小化できます。
1つめは保証。 メーカー保証の年数、パネル長期保証の有無、量販店の延長保証プランをセットで確認します。 2つめは販路。 正規販売店・家電量販店経由で購入することで、保証や修理対応がスムーズになります。
3つめはモデル名と発売年。 口コミを読むときは、必ず型番と発売年をセットで確認しましょう。 4つめはサポート窓口。 購入店とメーカー両方の問い合わせ先を、保証書とともに保管しておくと安心です。 5つめは口コミ。 レビューは「最新モデルかつ自分と近い使い方」のものを優先して読むのが、判断精度を上げるコツです。
この5項目を順に確認していけば、ハイセンス購入で失敗するリスクはぐっと減らせます。 家電は安い買い物ではないからこそ、ひと手間かけて納得感を作ってから買いたいところです。
よくある質問
- ハイセンスは結局どこの国の会社ですか?
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中国・山東省青島市に本社を置く家電グローバルメーカーです。1969年創業の老舗で、テレビの世界出荷台数はサムスンに次ぐトップ3常連、日本では2010年設立のハイセンスジャパン株式会社が販売とサポートを担当しています。
- 中国メーカーということは、品質や耐久性は心配ありませんか?
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ハイセンスは世界161の国と地域に出荷するグローバル企業で、日本向けは国内法規(PSE等)に準拠して仕様調整されています。テレビには最大3年のパネル長期保証が付くモデルが多く、家電量販店の延長保証と組み合わせれば長期使用の安心感も確保できます。
- 東芝REGZAとハイセンスの関係はどうなっているのですか?
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ハイセンスは2018年に東芝映像ソリューション(REGZAブランド)を子会社化し、開発拠点と人材を引き継ぎました。REGZAブランドは2058年まで継続使用される長期ライセンス体制で、現在も日本の青梅事業所で開発が続いています。
まとめ
ハイセンスは「中国・青島に本社を構え、東芝REGZAの開発を引き継いだ家電グローバルメーカー」です。価格と機能のバランス、そして日本法人による全国サポート網が整った今、コスパ重視の家電選びにおいて、選択肢から外す理由はありません。今週末の家電量販店では、ハイセンスのコーナーをまっすぐ覗いてみてください。売り場のスタッフに「U9NとU8Nの違いは?」と自分の言葉で聞ける自分になっているはずです。

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