HoYoverseはどこの国?中国・上海の会社と日本法人の関係をまるごと解説

原神やスターレイルにハマっていると、ふと気になるのがHoYoverseって結局どこの国の会社なのという疑問ですよね。中国らしいと聞いたけれど、本当に中国企業なのか、日本の会社はどう関わっているのか、はっきり答えられる人は意外と少ないはずです。この記事では、HoYoverseの本社所在地から、miHoYoとの関係、日本法人COGNOSPHEREの役割、さらに中国企業と聞いて気になる安全性まで、順を追ってやさしく解説します。読み終わるころには、漠然とした不安が事実に基づいた納得に変わっているはずです。

目次

HoYoverseはどこの国の会社か結論から押さえる

「HoYoverseってどこの国の会社なの?」という疑問は、原神やスターレイルを遊んでいれば誰でも一度は気になるポイントですよね。まず結論だけ先にお伝えすると、HoYoverseは中国の会社が展開しているグローバル向けブランドです。ここを押さえるだけで、モヤモヤの大半は解消します。

ただ、「中国の会社」と一言で済ませてしまうと、あとでmiHoYoやCOGNOSPHEREといった別名が出てきたときに混乱してしまいます。地図を見るときに国→州→都市の順で把握するのと同じで、HoYoverseの正体も「国→本社→ブランド→日本窓口」という階層で理解するとスッと入ってきます。

このH2では、その最上位レイヤーである「国」と「本社」をまず確定させます。細かい用語の違いは次の章でじっくり整理するので、ここではまず大きな地図を頭に描いてください。

本社は中華人民共和国・上海市にある

HoYoverseの本社は、中華人民共和国の上海市にあります。より正確に言うと、本社を置いているのはHoYoverseのブランドを運営している「miHoYo(米哈游)」という法人で、その登記上の所在地が中国・上海です。つまり国籍を聞かれたら「中国」と答えて間違いありません。

上海と聞くと高層ビルが立ち並ぶ大都市のイメージが強いかもしれませんが、近年の上海は深センと並ぶ中国のIT・ゲーム産業の中心地として成長しています。バイドゥやテンセントのような巨大IT企業と同じ土壌の中で、HoYoverseもスタートアップから世界的企業へ駆け上がった一社です。

本社所在地は公式サイトの会社概要や、各国のApp Store・Google Play上の販売元情報でも確認できます。怪しい情報サイトの噂ではなく、ストアのアプリ情報を開けば「販売元: miHoYo Limited」「HoYoverse」などと明記されているので、気になった人はスマホを手に取って自分の目で確かめてみてください。

さらに、海外向けの運営会社としてCOGNOSPHERE PTE. LTD.(シンガポール法人)やCOGNOSPHERE株式会社(日本法人)が登記されています。あくまで本社機能は中国・上海にあり、各地域の法人はその下で営業・サポートを担当しているという構造です。

運営母体は「miHoYo(米哈游)」という中国企業

HoYoverseというブランドをぶら下げている本体の会社は、「miHoYo」と書いて「ミホヨ」と読む中国企業です。中国語表記では「米哈游」で、上海交通大学の学生だった3人が2012年に設立しました。

日本人にとっては少し馴染みが薄い名前かもしれませんが、世界で見ればすでに年商数千億円規模のメガIT企業です。非上場のため正確な売上は公開されていませんが、原神だけで月商数百億円と言われており、中国発のゲーム会社としてはテンセント、ネットイースに次ぐ存在感を持っています。

「じゃあHoYoverseは社名じゃないの?」と感じた方もいるはずです。そう、HoYoverseは社名ではなくブランド名です。コカ・コーラ社が「コカ・コーラ」というブランドを持っているのと同じで、miHoYoという会社がHoYoverseというブランドを使ってゲームを世界に届けている、というイメージが近いです。

この関係を知っておくと、ネット上で「HoYoverseは新しい会社なの?」「miHoYoはもうなくなったの?」といった混乱した情報に出会ったときも、自分で正しく判断できます。==会社=miHoYo==、ブランド=HoYoverse、この基本構造だけは覚えておいて損はありません。

日本やシンガポールにも公式拠点を構えている

中国企業と聞くと「じゃあ日本ではどこに連絡すればいいの?」と不安になるかもしれませんが、HoYoverseには日本法人がきちんと存在します。名前はCOGNOSPHERE株式会社で、東京都に拠点を構え、ユーザーサポートやマーケティング、採用などを行っています。

シンガポールにはCOGNOSPHERE PTE. LTD.というアジア太平洋地域のハブ法人があり、こちらが日本・韓国・東南アジアなど海外向けの運営を束ねる役割を担っています。電通総研のレポートによれば、近年の中国発ゲーム企業はシンガポールに地域統括会社を置くのがトレンドで、HoYoverseもその流れに乗っています。

この「本社は中国、窓口は日本・シンガポール」という二段構えは、言い換えると「調理場は中国、接客フロアは日本とシンガポール」というイメージに近いです。原神を作っているのは中国のスタッフ、日本でのサポートや問い合わせ対応はCOGNOSPHERE株式会社、という役割分担になっています。

この構造を把握しておけば、「何かあったときに誰に連絡すればいいのか分からない」という不安も解消されます。課金トラブルやアカウント相談は日本法人のサポート窓口を経由する流れになっているので、少なくとも「中国の知らない会社に直接連絡する」必要はありません。

miHoYoとHoYoverseの違いを一度にスッキリ理解する

ここまでで「運営会社はmiHoYo」「ブランドはHoYoverse」という大枠は見えてきましたが、実際にニュースやストアを見ていると、ときどき「miHoYoとHoYoverseが併記されていてややこしい」と感じることがありますよね。名前が2つあると、どっちを信じればいいか迷ってしまう気持ちは当然です。

このモヤモヤを解消するには、2つの名前がそれぞれ「どのシーンで使われるか」を押さえるのが一番の近道です。レストランでいえば、運営会社の名前と店名が別なのと似た構図です。運営会社名が出てくるのは請求書や登記情報、店名が出てくるのは看板やCMといった具合です。

このH2では、ユーザーから見て紛らわしい3つのキーワード「miHoYo」「HoYoverse」「COGNOSPHERE」を、それぞれの役割で整理していきます。ここをクリアすれば、どのサイトや動画を見ても情報がスッと整理できるようになります。

miHoYoが母体となる法人名である

miHoYoは、中国・上海を拠点にするゲーム開発会社の正式名称です。英語表記では「miHoYo Co., Ltd.」、中国語表記では「上海米哈游网络科技股份有限公司」と表記され、契約書や登記情報に登場するのは基本的にこちらの名前です。

2012年に創業者の蔡浩宇(Cai Haoyu)、劉偉(Liu Wei)、羅宇皓(Luo Yuhao)の3人が設立し、社名は同人活動時代のハンドルネームや中国オタク文化のスラングを組み合わせた造語だと言われています。上場企業ではありませんが、中国のユニコーン企業リストの常連でもあります。

ゲーム開発の中核を担っているのはこのmiHoYoで、原神・崩壊・スターレイル・ゼンレスゾーンゼロといったタイトルもすべてmiHoYo傘下のスタジオが開発しています。「HoYoverseのゲーム」と紹介されているものはすべて、法的にはmiHoYoが権利を持っている、と考えて差し支えありません。

中国国内向けのストアやSNSでは、今でも「米哈游」「miHoYo」の表記が前面に出ることが多いです。中国本土で配信している原神のPCクライアントをダウンロードすると、販売元が米哈游と明記されているのを確認できます。つまり、中国国内ではmiHoYoのままで、海外ではHoYoverseというブランドに衣替えしている、というのが実態です。

HoYoverseは海外展開に使うブランド名

HoYoverseは、miHoYoが2022年に発表したグローバル向けの統一ブランド名です。公式発表によれば「仮想世界の創造」というビジョンを世界中のユーザーに一貫したイメージで届けるため、海外事業のブランディングをHoYoverseに統一した、とされています。

なぜブランド名が別に必要だったかというと、miHoYoという名前は世界市場で発音しづらく、認知度もまだ低かったからです。日本で「ホヨバース」と読まれるように、HoYoverseは「ホーヨー」と「ユニバース」を組み合わせたグローバルな響きのブランド名で、どの言語圏でも発音しやすい工夫がされています。

この仕組みは、トヨタがレクサスを海外の高級車ブランドとして切り出したのに似ています。親会社はトヨタ自動車だけれど、海外の高級車市場ではレクサスという別ブランドで勝負している、という構図です。HoYoverseも同じように、親会社はmiHoYoだけれど、グローバル市場ではHoYoverseの看板で勝負しているわけです。

公式サイトhoyoverse.comを見ると、原神・崩壊・スターレイル・ゼンレスゾーンゼロといった主要タイトルがすべてHoYoverseブランドの下に並んでいます。海外のApp StoreでもiTunesの販売元表記は「COGNOSPHERE PTE. LTD.」または「HoYoverse」となっており、中国国内と海外で名前を使い分けているのが一目で分かります。

日本法人COGNOSPHEREがユーザー対応を担う

日本でHoYoverseのゲームを楽しむユーザーと実際に接しているのは、COGNOSPHERE株式会社という日本法人です。2021年に設立され、東京都に本社を構えています。読み方は「コグノスフィア」で、ラテン語の「認知」と英語の「圏・球体」を組み合わせた造語です。

COGNOSPHEREの役割は大きく3つあります。1つめは日本国内のユーザーサポート、2つめは日本向けのプロモーションやイベント運営、3つめは日本国内での採用活動やクリエイターとのコラボレーションです。原神の京都コラボや秋葉原ポップアップストアなども、このCOGNOSPHEREが主導しています。

つまりユーザー視点では、課金トラブル・アカウント問題・大会応募などはCOGNOSPHEREが窓口になります。会社概要は公式サイトや帝国データバンクにも登録されており、れっきとした日本法人なので、「困ったときの連絡先が中国語しかない」という心配はありません。

また、COGNOSPHEREには日本語で対応できるスタッフが常駐しており、お問い合わせフォームも日本語で完結します。中国語を話せなくてもサポートが受けられるのは、日本のユーザーにとって大きな安心材料です。ゲーム内から「ヘルプ」→「カスタマーサービス」と進めば、実質的にCOGNOSPHEREのサポートにつながる仕組みになっています。

HoYoverseの歴史と成長を時系列で追う

HoYoverseがどこの国の会社かが分かったところで、次に気になるのが「どうやってここまで大きくなったのか」というストーリーではないでしょうか。ぽっと出の会社が急に世界を席巻したように見えますが、実際には10年以上の下積みと、緻密なブランド戦略が積み重なっています。

歴史を追うと、HoYoverseの姿勢がより立体的に見えてきます。単に「中国のゲーム会社が儲けている」ではなく、「学生ベンチャーが二次元文化への愛をエネルギーに世界へ挑んだ」というストーリーだと分かれば、ゲームに課金するときの気持ちも少し変わってくるはずです。

このH2では、創業期からブランド統一までの流れを3つの区切りで整理していきます。年表を丸暗記する必要はありません。「こういう流れで今のHoYoverseになった」という物語として理解するのがおすすめです。

2011〜2012年の創業期とFlyMe2theMoon

HoYoverseの原点は、2011年に上海交通大学の学生だった3人の出会いにあります。蔡浩宇、劉偉、羅宇皓の3人は同じ学科で、二次元文化やアニメゲームへの強い愛情を共有していました。公式インタビューによれば、彼らが目指したのは「世界中の人に10億人規模で愛されるバーチャルワールドを作る」ことだったそうです。

創業前の2011年〜2012年にかけては、同人ゲームのような形で小さな作品をいくつも作っていました。代表的なのがiOS向けのアクションゲーム「FlyMe2theMoon」で、これが原神や崩壊シリーズの源流になったと言われています。当時の開発メンバーはわずか3人、作業場所は大学の寮や小さなオフィスだったそうです。

2012年には正式に法人化し、社名をmiHoYoと命名しました。中国語圏では「米哈游」と書き、「一緒に遊ぶ」「楽しむ」といったニュアンスを込めた造語です。設立当初から一貫して「技術こそキャラクター」というスローガンを掲げ、技術力と世界観の深さで差別化を図ってきました。

このスタートアップ時代の苦労話は、中国のビジネス雑誌や公式ブログで断片的に紹介されています。創業メンバーのインタビューを読むと、最初の数年は赤字続きで、大学の奨学金を開発資金に回していたというエピソードも残っています。今のグローバル企業からは想像できない、小さな同人サークルの延長線上から今のHoYoverseは生まれたわけです。

崩壊学園と原神の大ヒットで世界的ブランドへ

miHoYoが世界に知られるきっかけになったのは、2014年にリリースしたスマートフォンゲーム「崩壊学園(Houkai Gakuen)」と、その後の「崩壊3rd(崩壊サード)」です。美少女キャラクターの美麗なモデリングと本格的なアクションが海外でも評価され、日本を含むアジアで大きなファン層を獲得しました。

そして決定打となったのが2020年リリースの「原神(Genshin Impact)」です。広大なオープンワールドと美しいビジュアル、無料で遊べる間口の広さが重なり、リリース初年度だけで世界の売上ランキングのトップクラスに躍り出ました。Sensor Towerのデータによれば、原神は配信開始から約3年で世界累計売上50億ドルを突破しています。

この成功により、miHoYoは中国ゲーム業界で「テンセント・ネットイースに次ぐ第3勢力」と呼ばれる存在にまで成長しました。社員数も数千人規模に膨らみ、上海本社のほか、北京・深セン・シンガポール・東京などにスタジオや法人を展開する多国籍企業に変貌します。

ファンの間で特に印象深いのは、原神を通じてmiHoYoが世界中のプレイヤーに「中国発のゲームへの先入観」を塗り替えたことです。それまで日本や欧米のユーザーにとって中国産ゲームは「コピーキャット」のイメージが強かったのですが、原神の出現でそのイメージは一変しました。今では海外の大手メディアが新作情報をこぞって取り上げるほど、信頼と期待を集めるブランドに成長しています。

2022年のブランド統一と新作ラッシュ

2022年2月、miHoYoはグローバル向けのブランドを「HoYoverse」に統一すると正式発表しました。このタイミングでロゴや配信元の表記が変更され、海外向けApp Storeのパブリッシャー名も「COGNOSPHERE PTE. LTD.」に統一されました。中国国内では引き続きmiHoYoブランドを使い、海外ではHoYoverseという二本立て体制が明確になった瞬間です。

同じ年には新作タイトル「崩壊:スターレイル」のクローズドベータが始まり、2023年4月に正式リリース。このタイトルもターン制RPGとして大ヒットし、原神とは違う層のファンを獲得しました。さらに2024年7月には「ゼンレスゾーンゼロ(ZZZ)」をリリースし、都市型アクションの新ジャンルに挑戦しています。

このブランド統一は単なる名前変更ではなく、「中国発の一企業ではなく、グローバル企業としてふるまう」という経営判断の表れでした。海外法人の整備、非中国圏向けカスタマーサポートの強化、多言語ボイスの標準化など、ユーザー体験全体を世界基準に引き上げる動きが同時進行しています。

HoYoverseの歴史を俯瞰すると、創業からわずか12〜13年で世界トップクラスのゲーム企業にまで駆け上がっていることが分かります。スタートアップが急成長すると品質が落ちる企業も多い中で、HoYoverseが今も新作を出し続けられているのは、ビジョンと技術投資を愚直に続けてきた姿勢の結果といえます。

HoYoverseが手がける代表タイトルを押さえる

HoYoverseが「どこの国の会社か」を知るためには、実際にどんなゲームを作っているかを把握するのが意外と近道です。代表タイトルを並べてみると、制作会社の作風やユーザー層が一気に見えてきて、会社のイメージも具体的になります。

また、「原神しか知らなかったけれど、あのゲームも同じ会社だったの?」という発見もよくあります。HoYoverseは複数タイトルを並行運営しており、それぞれ世界観もジャンルも違いますが、美麗なアートワークとキャラクター表現には共通点があります。

このH2では、HoYoverseの看板タイトルを4つの柱として整理します。それぞれの特徴と、どんな人におすすめかを押さえておくと、友達に「HoYoverseって何?」と聞かれたときもスマートに答えられます。

原神(Genshin Impact)というオープンワールドRPG

原神は2020年9月にリリースされた、HoYoverseを代表する基本プレイ無料のオープンワールドRPGです。広大なファンタジー世界「テイバット」を舞台に、7つの国とそこに住むキャラクターたちの物語を体験できます。対応プラットフォームはPC・スマホ・PlayStation・Xbox・Nintendo Switch(予定)など幅広いです。

ゲームの特徴は、美麗なセルシェーディングのグラフィック、元素反応を使った戦闘システム、そして約2〜3週間ごとに更新される物語です。キャラクターの魅力とストーリーの深さから、日本でも社会現象レベルでヒットし、ゲームを遊ばないユーザーでも名前を知っている、というケースも珍しくありません。

課金要素は「祈願」と呼ばれるガチャが中心で、排出率などの情報は公式ヘルプに開示されています。月額課金で配布石が増える「空月の祝福」などの手頃なプランもあり、無課金でも十分に楽しめる設計です。最大35円の月額プランでコスパよく楽しむユーザーも多く、課金強制感の少ない点も人気の理由です。

大型アップデートのたびに新国家・新キャラが追加され、まるで長寿TVアニメのように作品世界が拡張していきます。リリースから5年近く経っても人気が衰えないのは、このライブサービス型の開発体制と、ストーリー重視の世界観作りが支持されているからです。

崩壊:スターレイル というターン制RPG

崩壊:スターレイルは、2023年4月にリリースされたターン制RPGで、原神に続くHoYoverseの看板タイトルです。舞台は銀河列車「星穹列車」で旅をする宇宙SFファンタジーで、キャラクターは星間を旅しながら多様な惑星の文明と出会っていきます。

戦闘はコマンド型のターン制で、原神のアクションRPGとはまた違う、じっくり戦術を練って楽しむスタイルになっています。忙しい社会人でも片手スマホでプレイしやすく、「原神は忙しくて続かなかったけどスターレイルなら続いている」というユーザーも多いです。

グラフィックやストーリーは原神譲りのクオリティで、キャラクターデザインも原神を気に入った人なら即ハマるレベルです。声優陣も日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で豪華に起用されており、吹替えで遊ぶ楽しさもあります。

崩壊:スターレイルの登場は、HoYoverseの戦略が「原神一本足」から「多タイトル運営」へ切り替わった象徴でもあります。同じIPパワーと技術資産を使い回せる強みを活かし、原神ファンの一部をそのまま取り込みながら、新規層も獲得するという絶妙なマーケティングが機能しています。

ゼンレスゾーンゼロという都市型アクション

ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero、通称ZZZ)は、2024年7月にリリースされた都市型アクションRPGです。架空の都市「新エリー都」を舞台に、プレイヤーは「プロキシ」と呼ばれるエージェントとして、異次元の空間「ホロウ」で起きる異変を解決していきます。

ゼンレスゾーンゼロの特徴は、ポップでスタイリッシュな都市文化表現と、テンポの良いアクションバトルです。サイバーパンクと原神・崩壊のテイストを融合させたような独特の雰囲気があり、これまでのHoYoverseタイトルとはまた違う客層を取り込んでいます。

スマホとPC、PS5に対応しており、短時間で1回分のバトルが終わる設計になっているため、通勤通学のスキマ時間でも楽しみやすいのが魅力です。コンビニに立ち寄る感覚で、5分だけプレイする、という遊び方もできるので、忙しい社会人にも向いています。

ZZZは原神・スターレイルに続くHoYoverseの第3の柱として位置づけられており、今後のアップデートでキャラクターや都市エリアがさらに拡張されていく予定です。「都市系」という世界観は国内外のZ世代に刺さりやすく、HoYoverseの客層がより若年化・多様化していくきっかけになっています。

崩壊シリーズと関連タイトル

崩壊シリーズは、miHoYo時代から続く同社の原点ともいえる作品群です。2014年の「崩壊学園」から始まり、「崩壊3rd(崩壊サード)」「崩壊:スターレイル」、そして新作の「崩壊:ネクサスアニマ」まで、世界観を共有する長寿IPに育っています。

崩壊3rdはアクションRPGで、原神の戦闘システムの原型とも言われる高速アクションが楽しめます。2016年リリース以来、熱心なファンコミュニティが継続しており、日本でもサービスが続いています。歴代キャラクターには崩壊:スターレイルに登場する人物のルーツもいて、シリーズをまたいで遊ぶと発見が多いです。

関連タイトルとしては、ショートアニメ「崩壊3rd 異常過剰駆動」や、コミック版、音楽アルバムなども展開されており、IPの多角化が進んでいます。ゲーム以外にもアニメ・音楽・グッズと拡張していく姿勢は、「単なるゲーム会社」を超えた総合エンタメ企業への進化を示しています。

これらのシリーズを含めると、HoYoverseが運営している作品は10本以上に及びます。「原神だけの会社」ではなく、「複数の人気IPを並行運営できる規模のグローバルエンタメ企業」というのが、2024年以降のHoYoverseの正しい姿です。ゲーム好きとしては、こうしたIPの広がりを知っておくと、ネットの記事も一段深く読めるようになります。

HoYoverseの海外拠点とグローバル展開の全体像

HoYoverseの本社が中国・上海だと分かっても、実際には世界中に拠点があります。「中国の一企業」と想像するよりもずっと広いネットワークで動いているので、海外拠点の全体像を押さえると、会社の規模感と安心感がぐっと増します。

海外展開の地図を把握することは、単なる雑学ではありません。たとえば自分のアカウントデータがどの国のサーバーで管理されているのか、問い合わせ先はどこなのか、といった実利的な情報にも直結します。

このH2では、中国国内・シンガポール・日本など主要国の拠点を整理します。おおまかに「開発は中国中心、運営と営業は世界各地」という構図を押さえておくと、HoYoverseのグローバル企業としての姿が立体的に見えてきます。

中国国内の上海本社と複数スタジオ

HoYoverseの心臓部ともいえる本社は、中国・上海市の徐汇区にあります。本社には経営陣と主力の開発チームが集まり、原神・崩壊・スターレイルなどの開発指揮をとっています。社員数は2024年時点で6000人を超えると報じられており、開発の大半はここ上海で進んでいます。

上海以外にも、北京・深セン・広州・成都といった中国各都市にスタジオやオフィスが置かれています。特に深セン拠点はゼンレスゾーンゼロの開発を担う重要スタジオとして知られ、都市文化の表現やサイバーパンクのテイストに強みを持つチームが集まっています。

中国国内の拠点は、基本的に開発と研究開発(RD)が中心です。AIによるキャラクター挙動生成、モーションキャプチャスタジオ、声優収録ブースなど、大規模なゲーム制作インフラもここに集約されています。このため、新作発表のたびに上海や北京のオフィスからプロモーション映像が発信されるのが恒例になっています。

言い換えれば、HoYoverseの「調理場」はほぼすべて中国国内にあります。世界中で愛されているあのキャラクターも、あの美しい風景も、もともとは中国の開発者たちがデザインしているわけです。これ自体は良い悪いの話ではなく、単にゲーム業界のグローバル化の一断面と捉えるのが健全です。

シンガポールに置かれたグローバルハブ

海外向けの運営を束ねる地域ハブは、シンガポールに置かれたCOGNOSPHERE PTE. LTD.です。ここはアジア太平洋地域のユーザーアカウント・課金・配信・マーケティングを統括する中核拠点で、日本・韓国・東南アジア・台湾・香港などのサービスを支えています。

なぜシンガポールかというと、英語・中国語の両方が公用語で、税制や金融制度も外資に開かれているため、アジアのグローバル企業が地域本部を置きやすいからです。電通総研などの業界レポートでも、中国発のテック企業が海外展開する際にシンガポールを中継点にするのは定番戦略と説明されています。

シンガポール拠点は単なる事務所ではなく、実際にゲーム内課金データや海外向けアカウント情報を管理するサーバー基盤の一部も担っています。つまり日本のユーザーがアプリ内課金をするとき、そのデータは物理的にはシンガポールを経由するケースも多い、ということです。

また、シンガポールオフィスには国際メディアの取材に対応する広報チームや、国際アーティストとのコラボ担当など、グローバル志向の強いポジションが集中しています。HoYoverseが「中国の会社」と「グローバル企業」の両面を持ち続けられているのは、この地域ハブの存在が大きいといえます。

日本・北米・欧州など主要マーケットの拠点

日本法人COGNOSPHERE株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、日本市場向けの運営・サポート・マーケティングを担当しています。ユーザーサポートや課金関連の問い合わせ、日本独自のイベントやコラボ施策を企画するのがここです。

北米にはCOGNOSPHERE Inc.が置かれ、主にアメリカ・カナダ市場の運営を担当しています。サンタモニカやロサンゼルス近郊にオフィスがあり、現地のエンタメ業界との連携や、北米版プロモーション、eスポーツ施策などを手がけています。欧州にも小規模なオフィスがあり、フランスやイギリスを中心にローカライズ・マーケティングを担当しています。

日本・北米・欧州の拠点は、中国の開発チームとシンガポールの地域ハブをつなぐ「現地の接客係」のような立ち位置です。お客様の声を吸い上げ、それをシンガポール経由で上海に届けつつ、各地域の文化に合わせたイベントを企画する。この三層構造がうまく機能しているからこそ、日本独自のコラボや翻訳品質の高さが維持されています。

主要マーケットに日本・北米・欧州のすべてで独立法人があるというのは、ゲーム会社としてはかなり手厚い体制です。日本法人が存在することで、消費者契約法や特定商取引法など日本国内の法律に則った対応が可能になり、課金トラブル時にも日本語・日本の法制度で交渉できる、という安心材料につながっています。

中国企業であることで気になる「安全性」の真実

「HoYoverseは中国の会社」と分かると、次に出てくる疑問はやっぱり安全性ですよね。個人情報は大丈夫?台湾有事が起きたら遊べなくなる?ネットのニュースでときどき見かける中国アプリの情報流出と関係はないの?と、不安は尽きません。

この不安は当然のもので、大切な情報を預けるサービスについて考えるのは、むしろリテラシーの高い行動です。ただ、不安を感じたまま放置すると、せっかくのゲーム体験が心から楽しめなくなってしまいます。

このH2では、中国企業だからこそ気になるポイントを3つの角度から整理します。結論からいえば「絶対安全とは言えないが、普通に使う分には十分注意すべきレベルで済む」というバランスの取れた答えになります。ここからは事実と判断基準をセットでお伝えします。

個人情報とデータ保管の実態

HoYoverseのプライバシーポリシーを読むと、ユーザーから取得する情報は大きく分けて「アカウント情報(メールアドレス・ID)」「デバイス情報」「課金情報」「ゲーム内行動データ」の4種類です。これは他の大手ゲーム会社とほぼ同じ範囲で、特別に多くの情報を取っているわけではありません。

データの保管場所については、グローバル向けサービスのデータはCOGNOSPHERE PTE. LTD.が管理し、主にシンガポールや各地域のサーバーに保管されているとされています。中国国内のユーザー向けデータと海外向けデータは物理的にも論理的にも分離されている、というのが公式のスタンスです。

「でも結局、親会社はmiHoYoで中国企業じゃないの?」と心配する気持ちもあると思います。この点については、各国の法律に従ってデータを管理していると公式見解は出ていますが、100%の独立性を証明することは難しいのが現実です。このあいまいさこそが、利用者の不安のもとになっています。

ただ、一般的なユーザー視点では、TikTokやWeChatなど他の中国発アプリと同程度のリスク感と考えるのが実務的です。メール・パスワード・決済情報を使い回さない、怪しいサードパーティサイトを使わない、といった基本を守っていれば、日常的にHoYoverseのゲームを遊ぶことは現実的なリスクを過剰にすることにはなりません。

台湾有事など地政学リスクは影響するのか

最近、台湾有事や米中対立のニュースで「中国企業のサービスが遮断される可能性はないのか」と心配する声も聞かれます。HoYoverseの場合、日本を含む海外向けの運営はCOGNOSPHEREが担っており、中国本土とは一定の分離が行われていますが、政治情勢の影響を完全に受けないとは言い切れません。

仮に米中・中台の関係が急激に悪化した場合、最悪のケースとして「アプリの配信停止」「決済の一時的な遅延」「サーバー移行に伴う短期的な障害」などが想定されます。ただしこれらは一部インドでのTikTok禁止のような特殊ケースであり、日本で同様のレベルで起きる可能性は現時点では低めと見るのが一般的です。

公式の対応としても、HoYoverseは近年、海外向けサーバーのシンガポール・米国分散や、アカウントデータのバックアップ体制を強化していると報じられています。これは万一の地政学的リスクが起きたときに、海外ユーザーの体験が止まらないようにするための保険の意味合いがあります。

ユーザーとしてできる対策は、1つのサービスに「思い出」を過度に依存しないことです。極端な課金はほどほどにし、スクリーンショットやキャラクターの成長記録を定期的に外部にメモしておくなど、最悪の場合でも「思い出」が手元に残る運用を心がければ、地政学リスクとも冷静に付き合えます。

日本で課金してよいのかを判断する3つの基準

「結局、HoYoverseのゲームに課金してもよいの?」と迷ったとき、3つの基準で判断するとスッキリします。1つめは「月に自分の娯楽予算の範囲内に収まっているか」、2つめは「二段階認証など基本のセキュリティを設定しているか」、3つめは「公式以外の課金代行を使っていないか」です。

この3つをクリアしているなら、日本のアプリストア経由で課金する限り、他の大手ソーシャルゲームと同じくらいの安全性で遊べると考えて差し支えありません。App StoreやGoogle Playはそれぞれ独自のセキュリティ層を持っており、万一トラブルが起きてもストア経由で問い合わせができるからです。

逆に避けたいのは、SNSや掲示板で見かける「安く課金できる代行サイト」です。こうしたサイトには偽物やフィッシング目的のものが混じっているため、どんなに安くても絶対に使わないのが鉄則です。HoYoverse本体の問題よりも、そこを狙う詐欺師の問題のほうが現実的な脅威になります。

また、課金するときはできるだけクレジットカードを直接登録せず、iTunesカードやGoogle Playカードなどのプリペイド型決済を使うのも一手です。個人情報の露出を最小限に抑えられ、万一のトラブルでも被害額が限定されます。これは中国企業のサービスに限らず、すべてのオンラインサービスに共通する「お守り」です。

HoYoverse作品を安心して楽しむための行動チェックリスト

ここまで読んでいただければ、HoYoverseが「どこの国」で、「どんな会社」で、「何がリスクで、何が安心か」という全体像がかなりクリアになったはずです。最後に、明日からすぐ実践できる安心ポイントを、チェックリスト形式でまとめておきます。

知識だけあっても、実際の行動に落とし込めなければもったいないですよね。ここで紹介するのは、ゲームを遊ぶうえで5分あればできる設定ばかりです。チェックリストを一通り試してから、安心してスマホに戻って原神やスターレイルを開いてみてください。

このH2は3つの柱に分けて、公式経路の使い方、アカウントセキュリティ、情報収集の3軸を順に整理します。

公式アプリ・公式サイトからインストールする

大前提として、HoYoverseのゲームは必ず公式経路からインストールしましょう。iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Play、PC版は公式サイトhoyoverse.comに置いてあるランチャーからダウンロードするのが基本です。

野良サイトで配布されているAPKファイルや非公式ランチャーには、ウイルスやフィッシングツールが仕込まれているリスクがあります。HoYoverseのサーバーと直接関係のないところで改ざんされていても、中身を見抜くのは困難です。「少し重いのでAPKで入れたい」という気持ちはわかりますが、リスクが割に合いません。

また、SNSで「原神のベータ版を先行プレイできる」などと誘導してくるアカウントにも注意が必要です。これは詐欺の典型パターンで、リンク先で個人情報を抜かれるケースがあります。先行テスターは公式サイトからの応募以外にはあり得ませんので、どんなに魅力的な誘いでも一度立ち止まって公式発表を確認する習慣をつけましょう。

PCでプレイする方は、Windows DefenderやMacのGatekeeperなどのOS標準セキュリティを有効にしておくのもおすすめです。公式ランチャー経由のインストールであればほとんどトラブルは起きませんが、もし怪しい挙動を感じたら即アンインストールして公式に問い合わせれば大丈夫です。

二段階認証と課金履歴チェックを習慣化する

HoYoverseのアカウントはメールアドレスでログインする仕様なので、二段階認証(2FA)の設定は絶対に行ってほしい項目です。アカウント管理ページから設定でき、メールやGoogle Authenticatorを組み合わせることで、万一パスワードが漏れても不正ログインを防げます。

課金履歴のチェックも習慣化しましょう。月1回、App StoreやGoogle Playの購入履歴を開いて、自分の覚えのない請求がないかを確認します。特にクレジットカードを紐付けている場合は、家族が勝手に課金していないか、フィッシングによる不正課金がないかをチェックする意味でも重要です。

さらに、重要なアカウントではパスワードを使い回さないことが鉄則です。HoYoverseで使っているメールアドレスとパスワードを、銀行・SNS・仕事用メールなど他のサービスと共有していると、どこかで情報漏洩があったときに連鎖的に被害が広がります。パスワードマネージャーを使って、サービスごとに別のパスワードを自動生成するのがおすすめです。

もし万一アカウントにアクセスできなくなっても、日本法人COGNOSPHEREのサポートに連絡すればアカウント復旧の手続きが受けられます。問い合わせには課金履歴のスクリーンショットや、所持キャラ情報などが必要になるため、普段から定期的にこれらのスクショを保存しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

公式発表とコミュニティ情報を使い分ける

HoYoverse関連の情報を追いかけるときは、情報源を2階建てで使い分けるのがコツです。1階は公式発表、2階は大手メディアやコミュニティ、という考え方をするとブレにくいです。

公式の一次情報は、HoYoverse公式サイト、公式X(旧Twitter)アカウント、YouTube公式チャンネル、そしてゲーム内のお知らせ画面です。大型アップデートや補償、重要なお知らせは必ずここから発信されるので、まずは公式の原文に目を通すクセをつけましょう。特に補填石のやり取りや不具合告知などは、公式情報が最も正確です。

2階のコミュニティ情報は、4Gamerや電撃オンラインなどの大手ゲームメディア、Redditのr/Genshin_Impact、日本のDiscordコミュニティなどが頼りになります。公式発表を噛み砕いて解説してくれたり、同じゲームを遊ぶユーザーの生の声を聞けたりするので、情報の解像度が一気に上がります。

ただしSNSで拡散される未確定情報には注意が必要です。特に「◯◯で情報流出が起きた」「◯◯規制が入った」といった不安を煽る投稿は、出典が示されていないことも多いです。こうした情報に出会ったら、必ず公式発表や大手メディアで裏取りしてから判断するようにしてください。情報リテラシーを一段上げるだけで、HoYoverseのゲームライフは驚くほど穏やかで楽しいものになります。

よくある質問

HoYoverseはどこの国の会社ですか?

HoYoverseは中華人民共和国・上海市に本社を置くmiHoYo(米哈游)が展開しているグローバル向けのブランド名です。登記上は中国企業ですが、海外向けにはシンガポールのCOGNOSPHERE PTE. LTD.や日本のCOGNOSPHERE株式会社など各地域の法人が運営と窓口業務を担っています。

miHoYoとHoYoverseは別の会社ですか?

いいえ、同じ会社です。miHoYoは2012年に中国・上海で設立された法人名で、HoYoverseは2022年からグローバル向けに使っているブランド名という関係になっています。中国国内ではmiHoYo、海外ではHoYoverseと名前を使い分けているだけで、原神やスターレイルを作っているのは同じ会社と考えて問題ありません。

中国企業のゲームに課金するのは個人情報の面で安全ですか?

日本のApp StoreやGoogle Playなど公式ストア経由で課金し、二段階認証を設定している限り、他の大手ソシャゲと同程度のリスクで利用できます。怪しい課金代行サイトを使わないこと、パスワードを使い回さないこと、プリペイド型決済を活用することの3点を押さえれば、中国発だから特別に危険ということはありません。


まとめ

HoYoverseは中国・上海に本社を置くmiHoYoのグローバル向けブランドであり、日本ではCOGNOSPHERE株式会社が窓口を担う、れっきとした多国籍エンタメ企業です。中国企業という事実に漠然とした不安を感じていたとしても、公式ストアからインストールし、二段階認証をかけ、怪しい課金代行を避けるという基本を守れば、他の大手ゲームと同じ感覚で楽しく遊べます。今日紹介したチェックリストを1つずつ見直して、明日からの原神やスターレイルを、もっと安心して楽しんでくださいね。

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