LGはどこの国のメーカー?韓国発祥の世界的ブランドの歴史と製品を徹底解説

家電量販店やネット通販で目にするLGのロゴ。テレビ・洗濯機・エアコン・パソコンと日常のあらゆる場面で見かけるブランドなのに、「どこの国のメーカーか分からない」という人は意外に多い。実はLGは韓国・ソウルに本社を置く世界有数の電機メーカーだ。創業70年以上の歴史を持ち、有機ELテレビではソニーやパナソニックにパネルを供給するほどの技術力を誇る。この記事では、LGの正式名称・名前の由来・代表製品・品質の実態まで、購入前に知りたい情報をまとめて解説する。

目次

LGはどこの国のメーカーか — まず結論を知っておこう

家電量販店やECサイトで目にすることの多いLGのロゴ。テレビや洗濯機、エアコン、パソコンと、日常生活のあらゆる場面で見かけるブランドだが、「LGってどこの国のメーカー?」と疑問に思ったことはないだろうか。日本メーカーではないことは直感的に分かっても、韓国なのか中国なのか、はっきりしないまま購入を迷った経験のある人は多い。

まず結論から伝えると、LGは韓国のメーカーだ。正式にはLGエレクトロニクス(LG Electronics Inc.)といい、韓国・ソウル特別市に本社を置く。世界160以上の国と地域でビジネスを展開する、文字通り「グローバル企業」のひとつである。

LGは韓国・ソウルに本社を置くグローバル企業

LGエレクトロニクスの本社は、韓国ソウル市永登浦区汝矣島洞(ヨイド地区)に位置する「LGツインタワー」だ。ソウルの中心部に立つ2棟の高層ビルは、LGグループのシンボル的な存在として知られている。

従業員数は世界全体で約74,000人(2023年時点)。売上高は約84兆ウォン(約9兆円)を誇る。製造拠点・販売拠点をあわせると、世界に100以上の拠点を持つ。日本市場においても、東京都港区に「LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社」を設立し、製品の販売やマーケティング活動を展開している。

韓国を代表する財閥系企業グループ「LGグループ」の中核を担う会社であり、家電・電子部品・通信機器を主力とする。日本国内では「LG」という略称が定着しているが、正式には「LGエレクトロニクス」と「LGグループ」を区別して理解しておく必要がある。

日本でのLGの存在感

「LGが韓国メーカーと知らなかった」という人は意外に多い。実はLGは日本でも相当の存在感を持つブランドだ。

ヤマダ電機やビックカメラなどの大手家電量販店では、LGの有機ELテレビやドラム式洗濯機が目立つ位置に陳列されている。特に大画面テレビの分野では、LGの有機ELパネルが業界標準として評価されており、ソニーやパナソニックの高級テレビにもLGのパネルが採用されているほどだ。

また、近年ではウルトラワイドモニターや4Kゲーミングモニターの分野でも人気が高く、パソコン周辺機器ユーザーにとって選択肢の筆頭となっている。「韓国製品」と聞くと距離を感じる人もいるかもしれないが、LGはすでに日本の家電市場に深く根ざしたブランドである。

LGの企業規模を数字で確認する

LGエレクトロニクスの規模を他社と比較すると、その大きさがより実感できる。

  • 売上高: 約84兆ウォン(約9兆円)← ソニーの家電部門に匹敵する規模
  • 従業員数: 約74,000人
  • 事業拠点数: 世界100カ国以上
  • RD(研究開発)投資額: 年間約5兆ウォン以上

特に有機ELテレビ(OLED TV)では、LGエレクトロニクスは世界トップシェアを維持している。2023年の有機ELテレビ世界市場においてLGのシェアは約55%を占め、業界を牽引している。パナソニック・ソニー・フィリップスなどの高級ブランドも採用するOLEDパネルを自社で製造・供給しているのはLGだけという事実が、その技術力の高さを証明している。


「LG」という名前の由来と70年以上の歴史

「LGってどういう意味の略なの?」と疑問に思ったことはないだろうか。実はLGという名前には、二重の意味が込められた興味深いエピソードがある。名前の由来を知ることで、LGが単なる「海外ブランドのひとつ」ではなく、長い歴史に裏打ちされた信頼性を持つ企業であることが見えてくる。

LuckyとGoldStarが合体して生まれた「LG」

LGのルーツは1947年にさかのぼる。創業者の具仁會(ク・インフェ)氏が韓国・釜山で「楽喜化学工業社(Lak-Hui Chemical Industrial Corp.)」という化学会社を設立したのが始まりだ。会社名の「楽喜(ラッキー)」が、後の「Lucky」ブランドへとつながっていく。

1958年には「金星社(GoldStar)」という電子機器メーカーを設立。韓国初のラジオや冷蔵庫を製造し、韓国の家電産業を切り開いた。その後、LuckyとGoldStarの2社は事業を拡大しながら成長。1995年、両社がグループとして統合された際に「LG(Lucky GoldStar」という名称が正式に採用された。

つまりLGは、「Lucky(楽喜)」と「GoldStar(金星)」という2つのブランドの頭文字を合わせた略称だ。日本でいえば、ブランド統合前に別々だった会社が合体してひとつの名前になったようなイメージに近い。

「Life’s Good」というブランドメッセージの誕生

1995年にLGと改名した際、同時に生まれたのがLife’s Good(人生は素晴らしい)というスローガンだ。これはLGの企業哲学を凝縮したブランドメッセージであり、現在もLGの製品・広告・コーポレートサイトで使われ続けている。

ロゴデザインも印象的だ。赤と白で構成された「LG」の文字とその上にある「笑顔の顔」を模したシンボルマーク。左半分の円弧が口元を、中央の「L」が鼻を、そして「G」の中の点が目を表現している。「LG=人の顔」という独自のデザインは、「テクノロジーに人間性を込める」というブランドコンセプトを体現したものだ。

一見すると小さなディテールのようだが、このロゴには「冷たい機械ではなく、人の生活に寄り添う存在であり続けたい」というLGの姿勢が込められている。

創業から今日までの主要な歴史的転換点

LGの70年以上の歴史の中で、特に重要な転換点を年代順に整理する。

  • 1947年: 楽喜化学工業社として創業(化粧品・プラスチック製品が主力)
  • 1958年: 金星社設立、韓国初のラジオ・テレビ・冷蔵庫を製造
  • 1968年: 韓国初のエアコンを開発・販売
  • 1984年: 海外展開加速、米国市場への本格進出
  • 1995年: LGグループに改称、統合ブランド「LG」確立
  • 2013年: 世界初の曲面有機ELテレビを発売
  • 2021年: スマートフォン事業から撤退(Vシリーズ・Gシリーズを終了)
  • 2023年: 有機ELテレビ世界トップシェア維持、EV部品事業に注力

スマートフォン事業からの撤退は一つのターニングポイントだったが、LGはその分の経営資源をテレビ・家電・EV部品・スマートホームに集中投下し、これらの分野での競争力をさらに高めている。70年を超える歴史の中で何度も事業の変革を行いながら成長してきた点は、LGの組織としての柔軟性と底力を示している。


LGの代表的な製品ラインナップ — テレビから家電・パソコンまで

「LGがどんな製品を作っているのか全体像がつかめない」という声は多い。サムスンやソニーと比べると日本での広告露出が少ないため、製品の全容を把握しにくいかもしれない。しかし実際には、LGはテレビから白物家電、モニター、パソコンまで幅広い製品を手がける総合電機メーカーだ。

有機ELテレビとディスプレイ — LGの看板製品

LGを語る上で外せないのが、有機ELテレビ(OLED TV)だ。LGが世界で初めて量産化に成功した有機ELテレビは、「完全な黒」と「圧倒的なコントラスト」を実現する次世代ディスプレイとして、テレビ業界に革命をもたらした。

液晶テレビは画面の後ろからバックライトで照らす仕組みのため、どうしても「黒っぽいグレー」が限界だった。しかし有機ELは各画素が自ら発光・消灯できるため、完全な黒を表現できる。これが映画やゲームの映像に没入感をもたらす大きな理由だ。

現在、LGの有機ELテレビのラインナップにはOLED evo(エボ)シリーズを筆頭に、エントリーモデルから超大画面の77〜97インチモデルまでが揃っている。また、LGがパネルを製造し、ソニー(BRAVIA)やパナソニック(VIERA)が採用するという構造も確立されており、LGのOLEDパネルは事実上「業界標準」として機能している。

モニター分野でも、LGはウルトラワイドモニター(21:9比率)の分野でトップブランドの地位を確立。ゲーミングモニター・クリエイター向け4Kモニターでも高い評価を得ており、PCユーザーには「モニターはLG」という認識が広まっている。

洗濯機・冷蔵庫・エアコン — 日本市場でも評価される白物家電

白物家電の分野でも、LGの製品は高い評価を受けている。特にドラム式洗濯機「LG スタイラー」シリーズは、衣類のスチームケア機能で話題を集めた。韓国では「ウォッシュタワー」と呼ばれる洗濯機・乾燥機一体型モデルが人気で、日本市場でも徐々に認知が広がっている。

冷蔵庫では、韓国国内はもちろん、米国・欧州市場での販売台数でトップグループに入る。「インスタビューカメラ」(冷蔵庫内部をスマートフォンから確認できる機能)のような革新的な機能を積極的に投入している点が特徴だ。

エアコン分野においては、業務用・家庭用の両方を展開しており、日本では「LGエアコン」として一部の量販店で扱われている。日本の大手エアコンメーカー(ダイキン・三菱・パナソニック)と比べると認知度は低いが、コストパフォーマンスの高さで注目されている。北米・欧州では家庭用エアコン市場でも上位シェアを持っており、技術力は折り紙付きだ。

LG gramパソコン — 「どこの国」がよく検索されるモデル

「LG パソコン どこの国」「LG gram どこの国」という検索ワードが示すように、LGのノートパソコン「gram(グラム)」シリーズは日本でも注目を集めている。

LG gramは「軽さと堅牢性」を売りにしたノートパソコンシリーズだ。14インチモデルで約999gという圧倒的な軽さを実現しながら、米軍規格(MIL-STD-810G)の耐久テストをクリアしている。「薄型・軽量・長時間バッテリー」という三要素を高いレベルで両立させており、ビジネスパーソンや学生から支持を集めている。

製造は韓国・中国の工場が中心だが、設計・開発はLGエレクトロニクスが韓国本社主導で行っている。「韓国設計・韓国ブランド」のパソコンとして、ThinkPad(中国レノボ)やXPS(米国デル)とは異なる位置づけを持っている。

モニター・スピーカー・スマートホーム機器

その他にも、LGはゲーミングモニター「UltraGear」、有機ELスピーカー「XBOOM」、スマートホームプラットフォームThinQ(シンキュー)など、多彩な製品を展開している。

ThinQはLGが開発したスマートホームのプラットフォームで、LGの家電製品をスマートフォンアプリから一元管理できる仕組みだ。洗濯機の残り時間確認・エアコンの遠隔操作・冷蔵庫の庫内確認などを一つのアプリで行える。さらにGoogleアシスタント・Amazon Alexaとも連携できるため、既存のスマートホーム環境とも組み合わせやすい。LGの製品を複数持つ家庭では、ThinQを活用することで生活の利便性が格段に上がる。


LGグループの事業構造とグローバル展開を理解する

「LGグループ」という言葉を耳にしたことがある人も多いだろう。実はLGエレクトロニクスはLGグループという大きな企業集団の中の1社に過ぎない。LGグループ全体の構造を知ると、LGというブランドの本当の大きさが見えてくる。

LGグループとLGエレクトロニクスの違い

LGグループは、韓国の代表的な財閥(チェボル)のひとつで、LGエレクトロニクスを筆頭に多数の企業で構成されている。グループ全体の売上高は約280兆ウォン(約30兆円)にのぼり、韓国国内では現代(ヒョンデ)・サムスンに次ぐ第3位の規模を誇る。

主要なグループ会社を挙げると以下のとおりだ。

消費者として目にする「LG製品」のほとんどはLGエレクトロニクスが担当しているが、その背後にはEVバッテリーや通信、化学など多岐にわたる事業が広がっている。

  • LGエレクトロニクス(LG Electronics): 家電・テレビ・モニター・EV部品
  • LGディスプレイ(LG Display): 有機EL・液晶ディスプレイパネルの製造
  • LG化学(LG Chem): 電気自動車向けバッテリー・化学製品
  • LGエナジーソリューション(LG Energy Solution): EVバッテリー専業
  • LG CNS: IT・クラウドサービス・デジタルトランスフォーメーション
  • LGユープラス(LG U+): 韓国国内の通信キャリア

世界160以上の国への展開と製造拠点

LGエレクトロニクスは現在、世界160以上の国と地域で製品を販売している。主要な販売地域は北米・欧州・アジアだが、アフリカ・中南米・中東にも積極的に展開している。

特に北米市場(米国・カナダ)ではLGの家電製品は高いブランド認知度を持つ。北米でのLG洗濯機・冷蔵庫の市場シェアは主要ブランドの中でも上位に位置し、「信頼できる韓国ブランド」として定着している。欧州でも、有機ELテレビの市場でトップシェアを維持している。

製造拠点については、韓国国内だけでなく、メキシコ・ポーランド・中国・インドなどに工場を持ち、各地域の需要に対応した生産体制を整えている。特にメキシコ工場は北米市場向けの白物家電を、ポーランド工場は欧州向けの家電をそれぞれ生産する役割を担っている。

LGの収益を支える4つの事業部門

LGエレクトロニクスの事業は、主に以下の4部門で構成されている。

  • HA(Home Appliance Air Solution): 白物家電・エアコン事業。全体売上の約40%を占め、最大の収益柱
  • HE(Home Entertainment): テレビ・モニター事業。有機ELテレビの高付加価値化が利益を押し上げている
  • VS(Vehicle Component Solutions): EV部品・車載システム。急成長中の新興部門
  • BS(Business Solutions): B2B向けモニター・デジタルサイネージ・ホテル向け機器

最近最も注目されているのがVS部門(EV関連事業)だ。電気自動車向けのコンポーネント(EV充電器、車載インフォテインメント、カメラモジュールなど)の需要拡大を追い風に、VS部門の売上は急激に伸びている。「家電メーカー」から「モビリティソリューション企業」へと進化しつつあるLGの変革の象徴ともいえる部門だ。


LG製品の品質と信頼性 — 「すぐ壊れる」は今でも本当か

韓国製品に対して「品質が低い」「すぐ壊れる」というイメージを持つ人は今でも少なくない。しかし、このイメージは現在のLGには当てはまらない。実際の品質と信頼性を客観的なデータと事実で確認しておこう。

J.D. Power調査が示す顧客満足度の実態

米国の顧客満足度調査機関「J.D. Power」は毎年、主要家電ブランドの顧客満足度ランキングを発表している。LGエレクトロニクスは洗濯機・冷蔵庫・テレビの各部門で上位に入ることが多く、特に洗濯機部門では複数年にわたってトップ3に入っている。

日本の評価サイト(価格.com・Amazon)でのLG製品の平均評価点は、競合他社と比較しても遜色ない水準を維持している。「10年使っているが問題ない」「修理なしで動いている」という長期使用ユーザーのレビューも多く見られる。かつて「韓国製品は耐久性が低い」というイメージがあった時代と、今のLGは別物と考えてよい。

ただし、すべての製品に当てはまるわけではなく、モデルによって品質のばらつきはある。購入前にレビューを確認し、特定モデルの評判を調べる姿勢は大切だ。

有機ELパネルの技術力 — ソニー・パナソニックが採用する理由

「ソニーやパナソニックの高級テレビがLGのパネルを使っている」という事実は、LGの技術力を最もよく示す指標のひとつだ。

テレビメーカーとして日本市場でトップシェアを持つソニーは、「BRAVIA」の高級モデルで長年にわたりLGが製造した有機ELパネルを採用している。パナソニックの「VIERA」シリーズも同様だ。ライバルブランドがあえてLGのパネルを選ぶ理由は、品質と安定供給の実績があるからに他ならない。

半導体・ディスプレイ分野での技術力において、韓国は世界最高水準に位置する。LGディスプレイが製造する有機ELパネルは、その品質において世界市場で唯一無二の存在感を持つ。「韓国製品は信頼できない」という思い込みは、少なくともこの分野においては完全に過去の話だ。

日本での修理・アフターサービス体制の現状

「LGは日本でちゃんとアフターサービスを受けられるの?」という不安も多い。

LGエレクトロニクス・ジャパンは、日本国内に修理センターと公式サポート窓口を設置しており、製品によって1〜3年の保証期間が設定されている。修理対応は全国の提携修理業者を通じて行われるため、地方在住でも対応可能な体制が整っている。

ただし、パナソニックやソニーなど国内大手と比べると、サービス拠点数は少ない。テレビや洗濯機などの大型家電を購入する際は、ヤマダ電機・ビックカメラ・ヨドバシカメラなど大手量販店の5年・10年延長保証を合わせて加入することを強くおすすめする。延長保証の費用は購入価格の5〜10%程度が目安だが、家電の修理費用は通常1〜5万円かかることを考えると、十分に元が取れる保険となる。


LGとサムスン、何が違うのか — 購入前に知りたい両社の差

「LGと言えばサムスンとセットで語られる韓国ブランド」というイメージを持つ人も多い。しかし両社はライバルでありながら、事業の重点や企業カルチャーにおいて大きく異なる。購入判断の参考として、両社の違いを整理しておこう。

企業規模と事業領域の違い

まず規模の面では、サムスンがLGを大きく上回る。サムスングループの売上高は年間約430兆ウォン(約46兆円)に対し、LGグループは約280兆ウォン(約30兆円)だ。特にサムスン電子の半導体事業(メモリ・ロジック半導体)は、世界市場で独占的な地位を持つ部門であり、この分野においてはLGに相当する事業はない。

一方でLGは、有機ELディスプレイパネルの製造・供給という点で世界市場を独占的にリードしている。「OLEDといえばLG」という構図はサムスンにはない強みだ。規模では劣っても、特定の分野での世界No.1ポジションは、LGが持つ最大の競争優位性といえる。

スマートフォン事業の明暗

スマートフォン分野では、サムスンの「Galaxy」シリーズが現在も世界トップシェア(アンドロイド端末)を持つのに対し、LGは2021年にスマートフォン事業から完全撤退した。

LGのスマートフォン事業は、ハイエンド機種の競争激化と中国メーカーの台頭により長年赤字が続いており、最終的に採算が取れないと判断して事業終了となった。一方でサムスンは折り畳みスマートフォン(Galaxy Z Flip/Fold)という独自の方向性を確立し、スマートフォン市場での地位を強固にしている。LGのスマートフォン撤退は、見方を変えれば「選択と集中」の結果であり、テレビ・家電・EV部品に経営資源を集中させる判断でもあった。

家電・テレビ購入時のLG vs サムスン選択基準

実際に購入する際、LGとサムスンのどちらを選ぶべきか。用途別に整理すると次のようになる。

  • テレビ(有機EL重視)→ LGを選ぶ: 有機ELパネルの製造元として、完成度・コスパともにLGが強い
  • テレビ(明るさ・量子ドット重視)→ サムスンを選ぶ: QLED・MiniLED技術に強みがある
  • 洗濯機・冷蔵庫 → LGを選ぶ: 白物家電での顧客満足度が高く、コストパフォーマンスに優れる
  • スマートフォン → サムスンを選ぶ: LGのスマートフォンは現在販売されていない
  • パソコン → LG gramを選ぶ: 軽量・高耐久のノートPCならLG gramが選択肢になる

「どちらが絶対にいい」という答えはなく、製品カテゴリによってそれぞれの強みが異なる。テレビと白物家電についてはLGを選ぶ合理的な理由が十分にある。


LGエレクトロニクスの5つの成長ドライバー — 未来への投資

LGは現在、従来の家電・テレビ事業に加えて、5つの重点領域に投資を集中している。これらを「成長ドライバー(Growth Drivers)」と呼び、将来の収益を支える柱として位置づけている。製品を購入する際の参考として、LGという企業が今後どこへ向かっているのかを知っておくことは意外に重要だ。

EV向けコンポーネント事業の急成長

LGが最も力を入れている成長分野のひとつが、電気自動車向けのコンポーネント(部品・システム)事業だ。LGエレクトロニクスのVS部門は、EV向けの以下の製品を手がけている。

  • EVパワートレイン: モーター・インバーター・充電器システム
  • 車載インフォテインメント(IVI): カーナビ・車内ディスプレイ・コネクテッドシステム
  • 車載カメラ・センサー: 自動運転支援システム向けカメラモジュール

主要顧客には、テスラ・GM・ステランティスなどグローバルな自動車メーカーが含まれる。EV化の加速を追い風に、VS部門の売上は年率10%以上の成長が続いている。

スマートホームとThinQプラットフォームの進化

LGは家電のスマートホーム化を推進するプラットフォーム「ThinQ」を展開している。単なる製品販売から「ライフスタイルのサブスクリプションサービス」へのビジネスモデル転換を目指しており、家電の使用状況データを活用したメンテナンス提案サービスなども展開中だ。

洗濯機が「そろそろフィルターの交換が必要です」と通知を送り、最適な洗剤量を自動算出するような「頭のいい家電」の実現に向けて、LGは着実に投資を重ねている。これはIoT時代の家電メーカーとして生き残るための、避けられない変革でもある。

B2B事業とグリーンエネルギーへの取り組み

一般消費者にはあまり知られていないが、LGはB2B(企業向け)事業にも注力している。ホテル向けのプレミアムテレビシステム、病院向けの医療用ディスプレイ、空港・商業施設向けのデジタルサイネージ(電子看板)などがその代表例だ。日本国内でも、多くの高級ホテルのテレビや大型商業施設のサイネージにLG製品が採用されている。

また、LGグループは2050年カーボンニュートラル達成を目標に掲げ、製品の省エネ化・製造工程でのCO2削減・再生可能エネルギーの活用を積極的に推進している。家電製品の省エネ性能においても、LGは業界トップレベルの評価を受けており、「エネルギースターアワード」などの国際的な認証を複数取得している。


LG gramはどこの国のパソコン?国産との違いを理解する

「LG gram どこの国」という検索キーワードが示すように、LGのノートパソコン「gram」シリーズへの関心は高い。パソコン購入時に「国産かどうか」を重視する人にとって、LG gramの国籍と品質はぜひ確認しておきたいポイントだ。

LG gramの設計・製造は韓国主導

LG gramは韓国のLGエレクトロニクスが企画・設計するノートパソコンだ。製造拠点は韓国および中国(委託製造)が中心だが、製品の設計・品質管理・ブランド管理はすべて韓国本社が行っている。

「韓国ブランドのパソコンを買うのは不安」という感覚を持つ人もいるかもしれないが、現在のノートパソコン市場において「純国産」の製品はほぼ存在しない。NECや富士通のノートパソコンも実態はレノボ(中国)との合弁会社が製造しており、「国産ブランド」と「国産製造」は別物だ。重要なのは「どこが設計・品質管理しているか」であり、その点でLG gramは韓国LGエレクトロニクスが責任を持つ製品だ。

米軍規格クリアの耐久性

LG gramの最大の特徴はMIL-STD-810Gと呼ばれる米軍の耐久規格をクリアしている点だ。この規格は、高温・低温・湿気・振動・落下など12項目の過酷なテストを通過することを求めている。主要テスト項目は次のとおりだ。

  • 動作温度範囲: マイナス29℃から71℃
  • 高高度動作テスト(4,572m相当)
  • 振動・衝撃耐性テスト
  • 湿度・砂塵耐性テスト

旅行・出張でパソコンを持ち歩く機会が多いビジネスパーソンや学生にとって、この耐久性の高さは大きな安心材料となる。「軽いパソコンは壊れやすい」という常識をLG gramは覆している。

国産ノートPCとLG gramの比較

LG gramと国産ノートPCの代表格であるパナソニック Let’s NOTEを比較すると、興味深い違いが見えてくる。

重量はLet’s NOTE(14インチ)の約869gに対し、LG gram(14インチ)は約999g。この点ではLet’s NOTEが上回る。しかし価格帯を見ると、LG gramが12〜20万円に対し、Let’s NOTEは18〜30万円と大きな差がある。両者ともMIL規格の耐久テストをクリアしており、スペック面での差は縮まっている。

純粋なスペックと価格のバランスでは、LG gramはコストパフォーマンスに優れる選択肢だ。国産メーカーの安心感を優先するならパナソニックやNECも選択肢になるが、同等スペックで3〜5万円ほど安く手に入るLG gramを選ぶ理由は十分にある。


LG製品を日本で購入する際に知っておきたいこと

LGが韓国メーカーであることが分かった。では実際に日本でLG製品を購入する際、何を確認すればよいのだろうか。国内メーカーとの違いを踏まえた上で、購入時の具体的なポイントを整理する。

技適・PSEマーク取得済みの正規品を選ぶ

日本で販売されているLGの製品は、原則としてすべて国内の電波・安全基準(技適・PSEマーク)を取得している。日本法人「LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社」が国内向けに正規販売している製品であれば、この点は心配不要だ。

問題になるのは、海外版(並行輸入品)の製品を安価に購入する場合だ。技適未取得の並行輸入品は日本の電波法に違反する可能性があり、また日本の電圧(100V)に対応していない場合もある。LG製品は必ず日本正規品を大手量販店か公式ストアから購入することをおすすめする。

延長保証の活用と購入チャンネルの選び方

前述のとおり、LGの国内サービス拠点はパナソニックやソニーなど国内大手と比べると少ない。テレビや洗濯機などの大型家電を購入する際は、ヤマダ電機・ビックカメラ・ヨドバシカメラなど大手量販店の5年・10年延長保証を合わせて加入することを強くおすすめする。

購入チャンネルは量販店のほか、Amazon・楽天市場の正規販売店、LGの公式ストアがある。Amazon等で購入する場合はLGエレクトロニクス公式ストアや「正規販売店」であることを確認してから購入しよう。出所不明の安価な出品には並行輸入品が混ざっていることがある。

用途別・価格帯別のおすすめ製品

LGの製品は、エントリーモデルからプレミアムモデルまで幅広い価格帯を展開している。用途別に最適なモデルを選ぶための目安を示す。

  • テレビ(15万円以下): LG NanoCell / QNEDシリーズ → リビングでの普段使いに適切
  • テレビ(15万円以上): LG OLED evoシリーズ → 映画・ゲームで極上の映像体験を求める人向け
  • モニター(3〜5万円): LG UltraWide → マルチタスク・クリエイター向け
  • ノートPC(12〜16万円): LG gram 14 / 16 → 軽量・長時間バッテリー重視のビジネス用途
  • 洗濯機(10〜20万円): LG ドラム式ウォッシュタワー → スペース効率重視の家庭向け
  • エアコン: 日本の主要量販店で取り扱いを確認し、対応インバーター機器を選ぶ

今この記事を読んでいるあなたは、「LGがどこの国のメーカーか」という疑問を解消しながら、LGという企業の全体像を把握することができたはずだ。韓国ソウルに本社を置き、70年以上の歴史を持つLGエレクトロニクスは、有機ELテレビ・白物家電・LG gramなど幅広い製品を展開し、世界160以上の国で信頼を獲得している。品質面での懸念については、ソニー・パナソニックが採用するOLEDパネルという事実が最大の証明となっている。

よくある質問

LGはどこの国のメーカーですか?

LGは韓国・ソウルに本社を置くLGエレクトロニクス(LG Electronics Inc.)です。「LG」はLucky(楽喜)とGoldStar(金星)という2社の頭文字を合わせた略称で、1995年に統合ブランドとして誕生しました。現在は世界160以上の国と地域で事業を展開するグローバル電機メーカーです。

LGの製品は品質が低いと聞いたことがありますが、実際のところはどうですか?

現在のLGは高品質なメーカーです。ソニーやパナソニックの高級テレビにもLGが製造した有機ELパネルが採用されており、その技術力は業界内で広く認められています。米国のJ.D. Power顧客満足度調査でも洗濯機・冷蔵庫部門で上位に入ることが多く、10年以上問題なく使用しているユーザーの口コミも多数見られます。

LGとサムスン、テレビはどちらを選べばよいですか?

有機EL(OLED)テレビを選ぶならLGが有力です。LGは有機ELパネルの製造元であり、世界シェア約55%を持つ業界のリーダーです。量子ドット(QLED)技術や明るさを重視するならサムスンも選択肢となります。用途が映画・ゲームの映像美を楽しむことなら有機ELのLG、明るいリビングで日常使いするなら液晶・QLEDのサムスンという分け方が分かりやすいでしょう。


まとめ

LGは韓国・ソウルに本社を置く、創業70年以上の歴史を持つグローバル電機メーカーだ。「Lucky GoldStar」を略した社名には長い歴史が宿り、「Life’s Good」というスローガンには日常の豊かさへの願いが込められている。有機ELテレビで世界シェア約55%を誇り、ソニー・パナソニックの高級テレビにもLGのパネルが採用されるほどの技術力は本物だ。白物家電・LG gram・モニターと幅広い製品を展開し、世界160以上の国で選ばれ続けている。LGを選ぶことは、確かな技術力と実績を持つグローバルブランドを選ぶことだ。この記事を参考に、自分に合ったLG製品を自信を持って選んでほしい。

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