ニューバランスはどこの国?生産国3つの違いと失敗しない選び方

「ニューバランスってどこの国のブランドだろう?」ショップで手に取った箱に「Made in Vietnam」と書かれているのを見て、ふと不安になった経験はありませんか。アメリカ発祥のはずなのに、なぜアジア製?もしかして偽物?こう感じるのは、あなただけではありません。この記事では、ニューバランスがどこの国のブランドで、どこで作られているのか、3つの生産国の違いと品質の真実を一気にスッキリ解説します。読み終わるころには、自分の予算と目的に合った1足を、自信を持って選べるようになります。

目次

ニューバランスは「どこの国」のブランド?結論はアメリカ・ボストン

「ニューバランスってどこの国?」ショップで箱を見た瞬間、頭に浮かんだ素朴な疑問。アメリカブランドと聞いていたのに、箱には「Made in Vietnam」の文字。違和感を覚えた人ほど、まず結論からスッキリさせたい気持ちは強いはずです。

ニューバランスはアメリカ生まれのスニーカーブランドです。本社は今もマサチューセッツ州ボストンにあります。創業から100年以上、足の悩みを解決し続けてきた老舗中の老舗。日本で売られているモデルの多くがアジア製なのは、ブランドの国籍とは別の話なのです。

創業は1906年、足のための研究から始まった

ニューバランスの歴史は1906年のボストンまでさかのぼります。創業者のウィリアム・J・ライリーが、足の病気で悩む人のためにアーチサポート(土踏まずを支える矯正具)を作ったのが始まりです。

当時の靴メーカーとしては異色の存在でした。「速く走る」よりも「正しく立つ」「ラクに歩く」を追求する姿勢。スポーツブランドというより、むしろ整体院や整形外科に近い発想で生まれたのです。

このルーツが、現在の「履き心地の良さ」「足あたりのやさしさ」という評判につながっています。スニーカー界で医療用矯正具からスタートしたブランドはほとんどありません。120年近く経った今も、その姿勢は変わっていないのです。

研究者気質のブランドだからこそ、足の幅違い(ウィズサイジング)を真っ先に導入したのもニューバランス。日本人の幅広な足にもフィットしやすい理由は、この創業時のDNAに行き着きます。

本社はマサチューセッツ州ボストン、今も創業地のまま

ニューバランスの本社は、創業地と同じボストンにあります。アメリカ東海岸の学術都市で、ハーバード大学やMITが集まるエリア。歴史と知性が同居する街です。

オフィスビルの一部ではなく、自社製造工場も併設されたフラッグシップ拠点になっています。デザイン・開発・品質管理が、ここで一元化されている形です。

ナイキやアディダスのような「グローバル本社にデザインだけ集約」という構造ではありません。ものづくりの現場をすぐそばに置く。これが、ニューバランス独自の品質哲学を支える土台です。

「ニューバランス どこの国のメーカー」と検索する人が多いですが、答えはシンプル。ブランド国籍はアメリカ、本社はボストン、それだけ。会社の住所が変わったことは、創業以来一度もないのです。

「アメリカブランドなのにアジア製?」と感じる正体

ここで多くの人が混乱します。「アメリカブランドのはずなのに、なんでベトナム製?」と。

答えは、ニューバランスが世界中に複数の生産拠点を持つ国際ブランドだから。本社はアメリカでも、製造はアメリカ・イギリス・アジアの3カ国に分散しています。

たとえるなら、高級腕時計のスイス本社がエントリーモデルだけ別の国で作るのと似た発想。ブランドの国籍と、製品が作られる国は別物だと考えるとスッキリします。

日本で売られているモデルの多くがアジア製なのは、価格と需要のバランスを取った戦略の結果です。決して偽物でも格下品でもありません。アジア工場でも、ボストン本社の品質基準に基づいて生産が行われています。

生産国は3カ国、それぞれが違う役割を担っている

「アメリカ・イギリス・アジア」と聞くと、つい優劣をつけたくなりますよね。同じブランドなのに、なぜわざわざ国を分けて作るのか。最初は誰でも疑問に思います。

ニューバランスの3カ国生産は、序列ではなく役割分担。それぞれが違うミッションを持っているのです。映画でいえば主演・助演・脇役のようなもので、どれか1つでも欠けると「ニューバランスらしさ」は成立しません。

アメリカ製(USA)— 本国生産の象徴

アメリカ製は、ニューバランスのフラッグシップ。マサチューセッツ州とメイン州に自社工場があり、職人の手作業で1足ずつ仕上げられます。

代表的なモデルは990シリーズ、993、992など。900番台のハイエンドラインのほとんどが、ここで生産されています。価格は3〜5万円台が中心です。

「Made in USA」のロゴは、ベロや内側に専用デザインで刻印される特別仕様。これだけで一目で判別できます。アメリカ製は単なる靴ではなく、ブランドの誇りそのもの。雑誌やセレクトショップで「ニューバランスといえば990」と特集されるとき、その対象はほぼUSA製です。

履き心地の特徴は、しっかりとした足入れ感とクッションの安定感。長時間歩いてもブレない、安心感のある一足になっています。

イギリス製(UK)— ヨーロッパテイストの担い手

イギリス製は、ロンドン郊外のフレキシットン工場で作られます。代表モデルは1500、1530、576、991などです。

UK製の魅力は、ヨーロッパのドレスシューズに通じる上品さ。革靴の名産地イギリスらしく、レザーアッパーの仕上げが繊細で、スーツにも合わせやすい雰囲気を持っています。

価格はUSA製と同じく3〜5万円台。「ヨーロッパテイストが好み」「スーツにも合う1足が欲しい」という人にピッタリです。

USAが「無骨でアスレチック」だとすれば、UKは「上品でクラシカル」。同じブランドでもキャラクターがしっかり分かれているのが面白いところです。日本国内ではセレクトショップでの取り扱いが多く、街中でUKを履いている人を見かけたら、ちょっとこだわり派と判断していい目印になります。

アジア製(中国・ベトナム・インドネシア)— 日本市場の主役

アジア製は、中国・ベトナム・インドネシアの工場で生産されます。日本のスポーツショップや量販店で売られているモデルの大半が、このアジア製です。

代表モデルは574、996、530、327、CM996など。500番台・300番台のスタンダードラインを担っています。価格は1〜2万円台が中心で、はじめてのニューバランスにちょうどいいレンジです。

「アジア製=品質が落ちる」というイメージを持つ人もいますが、それは誤解。本国基準の品質管理が徹底されており、製造ラインの違いがあっても、ブランドが守るべき基準値は同じです。

街中で見かけるニューバランスのほとんどはアジア製と思っていい。それくらい日常に溶け込んだ生産国であり、ブランドのボリュームゾーンを支える主役なのです。

「Made in Vietnam」でも本物?品質面の不安にすべて答える

「ベトナム製って、ちょっと不安……」その気持ち、よくわかります。本国製造のブランドというイメージが強い分、別の国の名前を見ると一瞬怯んでしまうのです。

結論からいえば、アジア製でも本物のニューバランス。それどころか、日本人が日常で履くにはアジア製のほうが合理的なケースさえあります。なぜそう言い切れるのか、理由を一つずつ見ていきましょう。

本国基準で統一された品質管理ルール

ニューバランスは、生産国がどこであっても本国ボストンの品質基準を守ることをルール化しています。アジア工場であっても、定期的に本社の検査チームが入り、抜き打ちでチェックを行う仕組みです。

たとえるなら、フランチャイズ展開している有名レストラン。看板を出している以上、味の基準を本部が管理する。それと同じ発想で、製造国が変わっても「ニューバランスの味」が落ちないようコントロールされているのです。

検査項目は接着強度・縫製の精度・素材の硬度・サイズ誤差まで多岐にわたります。アジアだから手抜き、ということは制度上ありえません。

逆に、本国の検査基準をクリアできなかった工場は、すぐに契約解除されます。長年生産を任されているアジアの工場ほど、ブランドからの信頼が厚い証拠でもあるのです。

製造ラインと使う素材で差が生まれる仕組み

それでは、なぜUSAやUKと「同じ」でないのか。違いを生むのは品質ではなく、製造ラインと素材です。

USA/UKはハンドメイド寄りの工程が多く、革や合成皮革も上位グレードを使用しています。一方、アジア製は機械化されたラインで、コストを抑えた素材を組み合わせる構成です。

たとえば同じスエード素材でも、USA製は厚手で発色の深いものを使い、アジア製は薄めで均一な合成スエードを使うことがあります。仕上がりの「重厚感」が違うのは、こうした素材の差が積み重なった結果です。

ただし、これは品質の優劣ではなく、コスト構造と狙うユーザー層の違い。ハイエンドが欲しい人にはUSA/UK、コスパ重視ならアジア製と棲み分けが明確になっているだけなのです。

アジア製でも「本物のニューバランス」である3つの根拠

アジア製を本物だと言い切れる根拠を3つ整理しておきます。

1つ目は、ブランド管理体制の統一性。ロゴ・ソール構造・サイズ規格はすべて本国仕様で、勝手な改変は許されません。

2つ目は、デザイン主導権が本国にある事実。アジア工場は「設計図通りに作る」役割であり、デザインを独自に変えることはありません。

3つ目は、ニューバランスジャパンの監修。日本流通モデルは、日本人の足型に合うかを国内チームが二重チェックしています。アメリカで作っただけでは届かない「日本人の足にフィットする調整」が入る分、アジア製のほうがむしろ快適というケースさえあるのです。

価格と国の関係は「品質差」ではなく「ラインの違い」

「USA製のほうが高いから、品質も上なんでしょ?」つい、そう思ってしまいますよね。値段で品質を判断するのは、消費者として自然な感覚です。

でも、ニューバランスの価格差は品質の上下ではありません。製造ラインと素材グレードの違いが値段に反映されているだけ。同じブランドの中で「買い切り高級モデル」と「日常使いモデル」が並んでいる、と考えるとスッキリします。

USA/UK製は3〜5万円台、ハイエンドラインを担う

USA製・UK製の価格レンジは3〜5万円台が中心。中には7万円を超えるリミテッドモデルもあります。

ハイエンドラインの主役は、990、991、992、993、1500、1530。これらは番手の数字も高めで、「フラッグシップ」のオーラをまといます。素材は本革やプレミアムスエードが中心で、内側の縫製や接着の仕上げも丁寧です。

長く使い込むほど味が出るタイプ。スニーカー好きの間では「育てる靴」と呼ばれることもあります。

「ニューバランスを一生モノで選びたい」「特別な日に履ける1足が欲しい」そんな人にとって、USA/UKはまさに本命のラインです。価格に見合うだけの「所有満足感」が、しっかり詰まっています。

アジア製は1〜2万円台、コスパに優れたスタンダード

アジア製の価格は1〜2万円台が中心。574、996、530、327、CM996などが代表格です。

このレンジは、ブランドにとって最もボリュームの大きいゾーン。日常の街歩き、通勤、休日のお出かけ、ちょっとした旅行と、シーンを問わず使えるスタンダードラインを担っています。

履き心地はUSA/UK製と比べてやや軽快で、足入れもラク。素材は合成皮革やナイロン中心で、雨の日のメンテナンスも気軽にこなせます。

「ハイエンドモデルは敷居が高い」「とりあえず1足、ちゃんとしたものが欲しい」そんな普通の感覚にいちばんフィットするのがアジア製。コスパで選ぶ層に圧倒的な支持を得ているのも納得です。

同じ品番でも国が違えば価格が変わる本当の理由

ややこしいのが、同じ番手のモデルでも生産国によって価格が変わる現象です。

たとえば576は、UK製だと3万円台ですが、アジア製の派生モデルだと1万円台で売られていることがあります。同じ「576」なのに、なぜこんな差が出るのか。

理由は3つ。製造ラインの工程数、素材グレード、生産国の人件費です。UK工場は熟練職人による工程が多く、当然コストが上がります。アジア工場は機械化された効率的なラインで、コストを抑えた構成です。

ここで覚えておきたいのは、安いから手抜きではないということ。ニューバランス側がそれぞれの市場に合わせて、最適な価格と仕様を組んでいる結果なのです。

自分が買うモデルの生産国を見分ける方法

「自分がいま欲しいモデルがどこ製か知りたい」これは、購入直前の人にとって最大の関心事です。

見分ける方法は意外とシンプル。3つのチェックポイントを覚えておけば、店頭でもネットでも迷うことはありません。順番に解説します。

箱・タグ・ベロの「Made in」表記を確認する

最も確実なのは、「Made in」表記をチェックすることです。

スニーカーには必ず3カ所、製造国の情報が入っています。1つ目は外箱のラベル、2つ目はベロ(タン)の裏側、3つ目は内側のサイズタグです。

「Made in USA」「Made in UK」「Made in China」「Made in Vietnam」「Made in Indonesia」など、はっきりと国名が書かれています。表記を見れば一発で判別できる、これがいちばん早い方法です。

逆にいえば、Made in表記が曖昧だったり、不自然なシールが貼られていたりするモデルは要注意。並行輸入品や、最悪の場合は偽物の可能性もあります。正規ルートの正規品なら、必ずクリアな表記があるはずです。

モデル番号(品番)でざっくり推測するコツ

毎回箱を確認できるとは限りません。モデル番号からざっくり推測する方法も覚えておくと便利です。

ざっくりした目安はこうです。900番台のハイエンド(990、991、992、993、996のUSA仕様)は基本USA製。1500、1530はUK製。500番台・300番台のスタンダード(574、530、327、CM996)は基本アジア製。

ただし例外もあります。たとえば996は、USA製の「M996」とアジア製の「CM996」で別ライン扱い。番号が同じでも頭文字や末尾で別物になっているのです。

確実に知りたいなら、結局Made in表記を確認するのが正解。番号での推測は「だいたいUSA寄り、だいたいアジア寄り」を判断する大まかな目安として使うのが現実的です。

通販サイトの商品ページで必ずチェックする項目

ネット購入派の人は、商品ページの仕様欄を見ましょう。

正規通販なら「製造国」「生産国」「Made in」のいずれかの項目で、必ず明示されているはずです。Amazonや楽天の商品説明にも、商品仕様の欄に記載があります。

もし商品ページに製造国の情報がまったく書かれていない場合は、出品者に問い合わせるか、別のショップを探すのがおすすめ。情報を隠している店舗からは、買わないほうが安全です。

ニューバランス公式オンラインショップなら、すべての商品に生産国情報が掲載されています。心配な人は、まず公式サイトで確認してから他店の価格を比較する流れが鉄板です。

番号でわかるニューバランスの「ライン」と生産国の関係

「ニューバランスの番号って、なにを意味してるの?」たくさんの数字が並んでいて、最初は全部同じに見えるかもしれません。

実は番号にはちゃんとルールがあります。これを理解すると、生産国とライン位置づけが番号からだいたい読めるようになるのです。スニーカー選びがぐっとラクになります。

500番台・900番台・1000番台のざっくりルール

ニューバランスのモデル番号は、ざっくり3つのグループに分かれます。

500番台は、街履き寄りのカジュアルライン。574、530、576などが代表で、ファッション性とコスパが魅力です。生産はアジア製とUK製の両方があり、価格は1〜3万円台と幅広いゾーンになっています。

900番台は、ランニング由来のテクニカルライン。990、991、992、993、996などです。USA製が中心で、ブランドの技術的フラッグシップを担います。

1000番台は、上位機種扱いの特別ライン。1300、1400、1500、1530、1700などがあり、UK製やUSA製のハイエンドモデルがメイン。レアな1足を探す人には、ここが宝の山です。

ざっくりした記憶でいいので「500=街履き、900=ランニング系、1000=上位ハイエンド」と覚えておくだけで、店頭での迷いが減ります。

頭文字「M」「W」「U」の意味と読み方

数字の前にあるアルファベットも、実は意味を持っています。

「M」はメンズ(Men’s)の意味。M990、M996、M1500のように、男性向けのサイズ展開を示します。

「W」はウィメンズ(Women’s)の意味。W990、W574のように、女性向けです。

「U」はユニセックス(Unisex)の意味。U574、UL574のように、男女兼用のサイズ展開を表します。最近のトレンドは、このユニセックスモデルが増えてきていることです。

頭文字だけで「自分のサイズ展開があるか」を判断できるのは便利。たとえば気になったモデルがM始まりなら男性向け、U始まりなら男女どちらでも履けると、ぱっと見でわかるのです。

「R」がつくモデルは復刻版という合図

ややマニアックですが、「R」の意味も覚えておくと差がつきます。

「R」はReissue(復刻)の意味です。たとえばM1500R、M990Rのように、過去の名作モデルを当時の仕様に近い形で再現した復刻版を指します。

復刻モデルは、限定生産になることが多いのが特徴。生産国も当時のオリジナルに合わせて、UK製やUSA製で復刻されるケースが多めです。価格はオリジナルのレギュラーラインより1〜2万円高くなる傾向もあります。

「R」マークがついていたら、それはニューバランス好きの中で「ちょっと特別な1足」と認識されるアイテム。ファッションに敏感な人には、刺さる存在になり得ます。

用途・予算別、生産国の選び方ガイド

「結局、自分はどの国のモデルを選べばいいの?」情報を集めた末に、最後はここに行き着きます。

選び方の軸は、用途と予算の2つだけ。シンプルに整理すれば、迷う時間が一気に減ります。タイプ別におすすめを見ていきましょう。

はじめての1足ならアジア製のスタンダードモデル

「とりあえず最初の1足が欲しい」という人には、アジア製のスタンダードモデルがおすすめです。

具体的には574、996、530、327、CM996あたり。価格は1〜2万円台で、街歩き・通勤・休日とどこでも使える万能型です。

このレンジから入る最大のメリットは、コスパと汎用性のバランス。1〜2万円台ならコーディネート重視で気軽に選べますし、汚れたり履きつぶしても次へのハードルが低くなります。

「ハイエンドはまだ早い」「失敗しても傷が浅いものから始めたい」という慎重派にも、アジア製は最適です。日本人の足型に合わせた調整も入っているので、フィット感の不安も少なめです。

一生モノを探すならUSA製・UK製のハイエンドライン

「給料日後だし、ちょっと特別な1足を」「長く愛用できる1足が欲しい」と考える人には、USA製・UK製のハイエンドラインが本命になります。

USA製なら990v6、993、992。UK製なら1500、1530、991。価格は3〜5万円台と上がりますが、その分のクオリティはしっかり感じられます。

ハイエンドラインの魅力は、所有する満足感と耐久性。革のエイジング、ソールの粘り、ステッチの丁寧さが日常に寄り添います。何年も履き続けるほど、買った日の自分を肯定してくれる存在になるのです。

「ニューバランスを語れる1足が欲しい」「人前で履いて誇らしい靴がいい」そんな心理的ベネフィットを求めるなら、ここに投資する価値は十分にあります。

街歩き・通勤重視なら日本企画モデルが快適

街歩き・通勤の頻度が高い人には、日本企画モデルが意外な掘り出し物です。

代表は「J」のつくシリーズや、日本市場限定で展開されるカラーバリエーションのモデル。ニューバランスジャパンが企画し、アジア工場で生産される、日本人ファースト設計の1足です。

特徴は、日本の通勤・通学シーンを意識した配色とフィット感。スーツにも合わせやすいネイビーやグレーのバリエーションが多く、革靴と並べてもチグハグになりません。

価格はアジア製のスタンダードラインと同じく1〜2万円台。コスパと実用性、日本人向けのフィット感が一度に揃うため、買って後悔する確率が極めて低いのも魅力です。

ニューバランスジャパンと日本流通の仕組み

「日本で買うニューバランスは、誰がどうやって流通させているの?」ここを知らずに買うのは、もったいない話です。

日本のニューバランスは、ニューバランスジャパンという日本法人が中心になって動いています。本社直営でも、単なる代理店でもない、独自の役割を持った組織です。

日本人の足型に合わせて企画される独自モデル

ニューバランスジャパンの最大の役割は、日本人の足に合うモデルの企画です。

日本人の足は、欧米人と比べて幅広で甲が高い傾向があります。海外仕様のままだと、横幅がきつかったり、甲がパンパンになることもしばしば。これでは「履き心地が良いはずのニューバランス」が、本来の魅力を発揮できません。

そこで日本法人が、日本人の平均的な足型データをもとにラスト(木型)を調整したモデルを企画します。本国デザインの世界観を保ちつつ、フィット感だけ日本人仕様にチューンする形です。

たとえばCM996は、海外でも展開されている996のラインですが、日本市場向けにはアジア工場で生産され、フィット感が日本人の足に最適化されています。海外通販で買うより、日本で買うほうが履き心地がいいケースも珍しくないのです。

日本で売られているモデルの大半がアジア製である理由

日本のスポーツ店や量販店で並ぶニューバランスは、ほぼアジア製。これには明確な理由があります。

理由は3つ。1つ目は価格帯のニーズ。日本人の平均的な購買層は1〜2万円台のスニーカーを求めており、USA/UK製の3〜5万円台はやや高めに感じられます。

2つ目は生産量の問題。USA/UK工場は職人手作業の比率が高く、生産数に限界があります。日本市場の需要を満たすには、アジア工場のスケールメリットが不可欠です。

3つ目は流通スピード。アジアからの輸送はアメリカ・イギリスからより圧倒的に速く、欠品リスクや輸送コストを抑えられます。

これらが噛み合った結果、日本市場の主役はアジア製になった。けっして「アメリカ製を売りたくないから」ではないのです。

日本限定「Jシリーズ」の知られざる価値

日本限定で展開される「Jシリーズ」もチェック価値があります。

「J」は日本(Japan)の意味で、JC、CMJ、UL574などの形でモデル名に組み込まれます。日本市場のためだけに企画されたコラボや限定カラーが多く、海外では入手困難なモデルもあるのです。

価格はアジア製スタンダードラインと同じ1〜2万円台が中心。日本企画ならではの落ち着いた配色や、日本人のスタイリングに馴染むデザインが揃っています。

「他の人とかぶりたくない」「人と同じはイヤ」というこだわり派には、Jシリーズはちょうどいい選択肢。アジア製なのに「人と差がつく1足」というポジションを担っているのです。

ニューバランス公式サイトの日本限定タグや、セレクトショップの別注モデルも、Jシリーズと近い性格を持っています。ちょっと珍しい1足を探したい人は、要チェックです。

アジア製ニューバランスを「胸を張って履く」3つの理由

「アジア製でも本当に大丈夫?」最後に残るモヤモヤを、ここで完全に消しておきましょう。

アジア製ニューバランスは、決して「妥協の選択」ではありません。むしろ日本人の生活に最適化された、合理的な1足。胸を張って履くべき理由を3つ挙げます。

価格と履き心地の絶妙なバランス

1つ目は、価格と履き心地のバランスの良さです。

USA製の半額以下で、ブランドが守る「履き心地の哲学」をきちんと味わえる。これは、コスパで考えれば破格と言っていいレベルです。

足入れの柔らかさ、軽量性、クッション感はアジア製でも十分に体感できます。むしろ日本人の足に合わせた調整が入る分、フィット感はUSA/UK製を上回るケースもあるのです。

「いきなり3万円超えに手を出すのは怖い」「でもブランドの良さは味わいたい」そんなジレンマに、アジア製は完璧な答えを返してくれます。

最初の1足としても、2足目・3足目の日常使いとしても、長く付き合える1足になってくれるはずです。

本国デザイナーが手がけるブランドの世界観

2つ目は、デザインの主導権がアメリカ本社にあることです。

アジア工場は「製造を担う場所」であって、「デザインを変える場所」ではありません。配色・シルエット・素材の組み合わせは、すべてアメリカ本社のデザインチームが決定しています。

たとえばパリやニューヨークのファッションウィークで発表されるニューバランスのコレクションも、デザインソースはすべて本社発信。アジア製といえど、ブランドの世界観そのものは100%本国の設計です。

つまり、アジア製を履くということは、本国デザイナーの意図した世界観を身につけているのと同義。決して「劣化版」を履いているわけではないのです。

これがわかると、アジア製を履いていることに対する後ろめたさは、すっと消えていきます。

友人や同僚に語れる「3カ国製造」の豆知識

3つ目は、ブランドの背景を語れる楽しさです。

「ニューバランスってアメリカのブランドなんだけど、生産国は3カ国に分かれててね」と切り出せば、それだけで一目置かれるトピックになります。

アメリカ製のフラッグシップ性、UK製のヨーロッパテイスト、アジア製のスタンダード位置づけ。この3つの役割分担を語れる人は、ファッション好きの中でもごく一部です。

職場の昼休み、友人との飲み会、休日のショッピング。スニーカーを話題にするちょっとした場面で、知識ひとつあるだけで会話がふくらむのです。

ブランドを「ただの履き物」ではなく「物語のある1足」として味わえる。これは、所有する楽しさを2倍3倍に膨らませてくれる、地味だけど大きなベネフィットです。

よくある質問

ニューバランスは結局どこの国のブランドなんですか?

ニューバランスはアメリカ・マサチューセッツ州ボストン発祥のブランドで、本社も今なおボストンにあります。生産はアメリカ・イギリス・アジア(中国・ベトナム・インドネシア)の3カ国に分散しており、本社の品質基準にもとづいて世界中で作られているのが特徴です。

日本で売られているニューバランスがアジア製でしたが、本物ですか?

本物です。日本市場で流通する574・996・530などはアジア工場で生産されますが、本国ボストンが定める品質管理基準に沿って製造されています。さらにニューバランスジャパンが日本人の足型に合わせて監修しているため、むしろ日本人にとっては履き心地が良いケースも多いです。

自分が買おうとしているモデルがどの国で作られているか確認するにはどうすればいいですか?

いちばん確実なのは、外箱のラベル・ベロ(タン)の裏側・内側のサイズタグに記載された「Made in」表記をチェックする方法です。ネット購入時は商品ページの「製造国」「生産国」の項目を必ず確認し、表記がない店舗からは買わないようにすると安心です。


まとめ

ニューバランスはアメリカ・ボストン発祥のブランドで、生産はアメリカ・イギリス・アジアの3カ国に分かれています。価格や雰囲気の違いはあっても、本国基準の品質管理が貫かれているため、どの国の製造でも「本物のニューバランス」であることは変わりません。日本で売られているアジア製は、価格と履き心地のバランスが絶妙で、はじめての1足にも、街歩き用にも最適です。もし「一生モノが欲しい」と感じたら、アメリカ製・イギリス製のハイエンドラインを選ぶ余地が広がります。生産国の違いは、品質の上下ではなく「役割の違い」。あなたの用途と予算に合うモデルを、納得の上で選んでください。次の休日には、迷いのない足取りでショップに向かえるはずです。

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